概要
『鬼滅の刃』に登場する嘴平伊之助と神崎アオイのNLカップリング。
猪突猛進で山の王を自称する自由人の伊之助と真面目でしっかり者のアオイ、と一見すると正反対ないわゆるケンカップルな要素を持つ。伊之助が15歳、アオイが17歳。当初伊之助はアオイを「チビ」と読んでいたが、後に「アオコ」と呼ぶようになっている。
初めての出会いはアオイが詰める蝶屋敷に那田蜘蛛山での任務で負傷した伊之助が運ばれた時になるが、伊之助は死を覚悟した敗北に意気消沈、アオイも同室の重症患者に手を焼いていたこともあって、互いに認識した場面は無かった。その後、機能回復訓練での手合わせで明確に描写されたが、野生児の伊之助はアオイを全く容赦なく扱っていた。
アニメ版遊郭編第1話では、蝶屋敷で食事中のかまぼこ隊がみたらし団子の話題を振られた際、伊之助の「俺も食いてえ!」という発言にアオイが「はいはい、後で買っておきますから」と呆れながらも快く返す場面が追加されている。
以下、完結まで
TV未放映分のネタバレを含むためアニメ派は注意
遊郭編その後
上弦の陸との対戦後、蝶屋敷の病室で炭治郎が意識を回復する場面では、怪我が完治していないにもかかわらず動き回る伊之助と、そんな彼を咎めるアオイが描かれる。
最終決戦後
無惨との戦いを全て終え、蝶屋敷で静養するかまぼこ隊。
炭治郎の元に多くの人が見舞いに来る最中、腹を空かせた伊之助は炭治郎のいる病室を抜け出し台所へ向かう。
調理中のアオイがいる台所で伊之助は盗み食いしようとするが、すぐさま彼女にバレてしまう。
「何でコイツすぐ俺に気づくんだ もしかして強えのか…」と思案する伊之助に、「お腹すいたならこっち食べて」とアオイが伊之助専用のつまみ食いのお盆を差し出す。
差し出されたお盆と「盗み食いはやめてね」と言うアオイの背中を見つめながら、伊之助は嬉しそうな笑みを浮かべるのだった。
アオイの世話焼きな部分、時には親のように叱ってくれる一面に伊之助もだんだんと惹かれていったのかもしれない。
時は流れて現代。
そこでは伊之助と瓜二つの容貌を持つ青年・嘴平青葉が登場。彼の名前の「青」はアオイから、「葉」は伊之助の実母の琴葉から取られたものと推測されたが本誌掲載時では明言されておらず、後の23巻おまけページにて二人の曾孫と確定、晴れて公式カップリングとなったのだった。
今まで正面から向き合うことの少なかった二人だったが、胸が熱くなるラストの展開に伊アオファンは歓喜の声をあげた。
なお同巻での描き下ろしでは、伊之助が両手一杯のドングリをアオイにプレゼントするカットが入っている(ちなみに伊之助にとって、ドングリは相手が喜ぶ贈り物という認識のようで、実際アオイは喜んでいる)。
更に画集の予告の一枚に伊之助に肩車されるアオイという楽し気な二人の姿も先行して出され、やはり伊アオファンは歓喜の声をあげることになった。
また同時期発売のファンブック弐巻描き下ろし漫画では、禰豆子がカナヲとアオイの家に度々出かけるのに伊之助も用心棒として同行する姿が描かれ、これが結婚に至る交際の足掛かりになったのだろうと思われる。