概要
「鬼滅の刃」の登場人物、冨岡義勇×胡蝶しのぶのNLカップリング。
義勇が21歳、しのぶは18歳。
両名ともに鬼殺隊所属の" 柱 "であり、鬼狩を極めた剣士である。
その個性的な人物像や、寡黙な青年と毒舌美女のコントのような掛け合いは炭治郎と読者にかなりのインパクトを与えた。
登場回数に比べ、コンビとしてもカップリングとしても非常に人気の高い二人。
鬼滅のアニメ1期を代表する柱二人であることから、鬼滅関連グッズやコラボ商品などでも登場頻度が高く、二人セットになる機会も多い。
鬼滅公式イベント会場や企業コラボ先での音声ガイダンスを担当したことも何度かあり、そこでしか聴けない本編以外での二人のコミカルなやりとりは貴重である。
3歳の年齢差、25cmの身長差と、心をくすぐる要素も備えている。
また、共通点も意外に多い
- 2月生まれ
- 犬(毛のある動物)が苦手
- 鬼の襲撃を受け唯一の肉親だった姉に助けられるが、姉は殺される
(カナエはしのぶが近くにいることを知らず童磨と一対一で戦い朝まで善戦した末殺されるが、もしカナエが童磨に瞬殺されていたらしのぶもあの日に童磨に襲われ命を落とした可能性が高い)
- 大切な人の形見の羽織を着用
殊に下二つに関しては、笑わなくなった義勇と無理やり笑うようになったしのぶという、対のように真逆の方向で生来とは大きく性格が変わってしまった過去を持つ。
また、義勇の母親は病気により死亡しているが、しのぶは姉を鬼に殺された後精神を病んでしまい勝気な性格から姉のような行動をする人格に変わってしまっている。また仇の鬼と心中するためにしのぶは藤の毒を誰にも相談することなく飲んでいたのだが、ファンブック2では顔色が悪いことがあると義勇はしのぶを心配していた。
つまりしのぶと義勇の母親は似た所があるという事になる。
単行本のおまけページでは、しのぶが義勇を指でつんつんしながら「ねえ冨岡さん」「ねえねえ」と絡み、義勇がそれをスルーするカットが挿まれており、しのぶが一方的に懐いているとは言わないまでも、距離感はそれなりに近い様子が見て取れる(普段は苗字呼びだが、単行本第5巻のカバー裏おまけでは何故か「義勇さん」と名前で呼んでいた)。
那田蜘蛛山編
十二鬼月がいるとの情報が入り、本部から那田蜘蛛山に派遣される二人。
鬼(禰豆子)を発見したしのぶはすぐさま斬りかかるが、義勇に阻止される。出立前には「鬼とは仲良くできない」と言っておきながら、禰豆子を庇う義勇の態度に、しのぶは「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」と言い放つ。義勇の返答は、「俺は嫌われてない」(真顔)。
しのぶが言う「みんな」に彼女自身が含まれているのかどうかは、一考の余地があるかもしれない。なお、目の前で恩人が仲間から嫌われていると告げられた上、それをかなり気にして否定するという兄弟子の発言を聞いた炭治郎の心中は察するに余りある。
ちなみに第5巻で描き下ろされたおまけページの補足によると、しのぶは義勇のことを「天然ドジっ子」だと思っていて、那田蜘蛛山でも「義勇が鬼の目の前でボーッとしているように見えた」ので助けようとしたらしい。それを義勇本人に邪魔されたのでムッとしていたとのこと。上述の棘のある発言はそうした経緯で飛び出た憎まれ口の可能性が高い。
義勇が炭治郎と禰豆子を逃がした後、追い掛けようとするしのぶを義勇はフロントチョークで拘束。その体勢のままでの「何とかおっしゃったらどうですか?」「あれは確か二年前…」「そんな所から長々と話されても困りますよ」と微妙に噛み合わない問答の末、しのぶは草履の踵の仕込み刃で反撃を試みると言う、殺伐としながらもどこかシュールな笑いを催す攻防が繰り広げられた。
アニメ版では上記の間に、禰豆子を連れた炭治郎を追うしのぶを追いかける義勇の場面がオリジナルで差し挟まれた。同じく、那田蜘蛛山到着時には、しのぶが義勇に対して明治文豪の有名な訳を口にする場面も追加されており、舞台が大正時代であることもあって、視聴者が少しざわめいた(ただし、しのぶは後に姉蜘蛛にも同じセリフを言っている。また実際には都市伝説であるため、大正時代にはまだこの訳は存在していない)。
柱合会議
禰豆子の処遇を巡っての全柱が集合しての会議では、炭治郎達を庇う義勇に対して、どちらかと言えば隊則派のしのぶは、義勇とそれ以外のメンバーとの仲裁に入るような形で会議を纏めている。最終的にはしのぶが竈門兄妹を管轄である蝶屋敷に受け入れ、義勇のフォローを務める形になった。
柱稽古
自分は柱達と同じ席で話せる存在ではない(側から見れば全く協調性を見せない姿勢)として席を外そうとした義勇に対し、言葉が足りな過ぎると嗜めている。
不死川や伊黒が義勇の行動を柱としての立場を軽んじてると捉える中、彼の口下手とコミュ障ぶりを理解しての言葉である。
アニメ版のオリジナルシーンでは、柱稽古の開始が決まったシーンで、「あとは冨岡さんですね」と彼がいればより稽古も盤石になると言う意味で発言している。
この時の困ったような笑顔がポイント。
柱稽古編第3話のアニメオリジナルシーンでは炭治郎と義勇の蕎麦対決のその後の話が追加されており、義勇が炭治郎に「稽古についてなんだが…胡蝶は何を教えているんだ?」としのぶの稽古について質問をしている。
これは次のしのぶとカナヲの話に繋げる為のアニメオリジナルシーンであり義勇はしのぶの稽古について質問をしただけなのだが、今まではしのぶからの言葉にあまり耳を傾けなかった義勇が自分からしのぶの現状を気にするような素ぶりを見せたのはこれが初めてである。これは義勇が精神的に立ち直ったことで、自分の気持ちを素直に表に出せるようになったからだと思われる。
ファンブック弐巻
年齢・実力とも一目置かれ、盲目である代わりに人の本質を見抜くのに長けた岩柱からは、
しのぶ →「冨岡と話すのが楽しそう」
義勇 →「胡蝶と話すのが楽しいらしい」
と、まさかの公式燃料が投下された。
お互い他の柱とも話す機会はあったにもかかわらず、何故悲鳴嶼がしのぶなら冨岡、冨岡ならしのぶ、と個人をさしてそう思ったのか、また、「楽しそう」と「楽しいらしい」の真意も深読みすると興味深いところである。
ちなみに、しのぶは義勇に対してもっと話したほうがいいと割と切実に思っているようだ。
柱稽古編の冒頭を見たらそりゃそうだ(笑)
その他
キメツ学園
義勇が教師、しのぶが高等部の生徒となっており、パラレル的角度からぎゆしの派を湧かせている。
原作やアニメでは同じ学園の教師と生徒である以外特にこれといった絡みはないが、キメツ学園のスピンオフ漫画では絡みがありいつものように階段で一人昼食を食べている義勇のところにしのぶが現れ、ボッチ飯をする義勇を面白がりながら途中から加わった校務員の鱗滝と三人で何気ない会話を交わしている。
プライベートでの生徒との距離感に悩む義勇に辛辣な言葉を浴びせるしのぶだったがやはりここでも義勇をフォローする為に鱗滝と暗躍し、問題が解決して以降もまた義勇のところにやって来てその後の様子を気にしている。
『冨岡義勇外伝』
義勇が主人公のスピンオフでは、任務に訪れた地で殺人の嫌疑をかけられた義勇と、生薬の買い付けに来ていたしのぶが偶然遭遇。本編では描かれていない二人の本格的な共闘の他、義勇の天然としのぶの毒舌による漫才のようなやり取りも健在。エピローグも含めぎゆしの派にとってサービス満載の内容となっている。
土曜プレミアム『那田蜘蛛山編』
2020年10月17日放送。特別描き下ろし提供絵のひとつに、ぎゆしの2ショットが含まれた。
特別編集版『那田蜘蛛山編』
2021年9月19日放送。放送後の次回予告大正コソコソ噂話にて炭治郎・禰豆子と共にこのふたりが登場。しのぶが義勇につんつんをするシーンや、一緒に炭治郎の作った鮭大根を食べるシーンがあるなどの夫婦のようなやり取りはぎゆしの派にとってサービス満載の予告となっている。
(余談だが某アニメイラストでは菓子を食べようとしている義勇をしのぶが後ろからつんつんしている)
グランブルーファンタジー×鬼滅コラボ
期間限定で開催されたグラブル×鬼滅コラボ。炭治郎達と共に義勇、しのぶ、煉獄も柱代表として登場した。第一章のイベントストーリーにて、義勇は突然開いた時空の渦に引きずり込まれそうになったしのぶの危機にいち早く気づき、
「っ、胡蝶!」と大声で叫びしのぶを外側に押しやって助けている。
パワプロ×鬼滅コラボ
パワプロ×鬼滅コラボでは、しのぶが義勇の人間性をよく理解していることがわかるイベントが度々発生する。
試合後、自身の打席に納得のいかなかった義勇がバッティングセンターで打ちこみ練習をしているのを見かけた主人公(プレイヤー)としのぶ。
それを見たしのぶはそういう真面目なところが冨岡さんらしいですねと笑い、以降は主人公と義勇の親交を取り持つ役も引き受け手助けしている。
一緒にカラオケや食事に行き義勇と交流をしてみたものの、義勇が最後までつまらなそうにしていたことに落ち込む主人公に、「ふふっ、冨岡さん、楽しそうでしたね」「いつもより表情が柔らかくて。誘って良かったです」としのぶがフォローしており、主人公にはまったくわからなかった義勇の感情の変化に、しのぶだけは気づいていた。
それに対し主人公は(冨岡さんの感情を見抜けるなんて、しのぶさんスゴすぎるだろ…)と感心している。
他にも、しのぶが脅迫まがいの脅し発言で義勇をドン引きさせるなど微笑ましい(?)やりとりを見ることもできる。(義勇はしのぶに何も言い返せずむくれていた)
関連イラスト
関連動画
「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」キャラクター紹介映像09
バーサスモードで蝶のように舞う剣技を披露するしのぶと、交戦相手となる義勇(紹介映像05にて登場済)。