概要
映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の中盤にて、クッパ軍団のノコノコたちを率いるリーダー格、ノコノコ大将が、マリオに対して言った名台詞。
中盤の同盟戦力であるコング軍団と共にカートでレインボーロードを通ってキノコ王国へ向かうマリオとピーチ姫達。
そこへクッパ軍団のノコノコカート軍団が襲来、コング軍と激しい攻防を繰り広げる最中、巨大なプレス機のついた巨大なブルドーザー型戦闘車両であるモンスターマシンを搭乗したノコノコ大将が部下のノコノコ達を蹴散らし、マリオを追い回し、激しいデットヒートを繰り広げ、装備しているキラー二発を放ち、マリオのスタンダードカートを破壊、最終的にマリオを奪われたノコノコカートごと潰す寸前まで行った。
ノコノコ大将「はっはっはっはっはっ………………ゲームオーバーだ、マリオ!!」
プレスでカートを押しつぶし、マリオを倒した事で笑いあげるノコノコ大将。
だが、マリオは押し潰される寸前、車体に張り付かれる形で回避しており、こっちに来るドンキーのカートを見て、ノコノコ大将の目の前に現し、隙を取って、ドンキーのカートに飛び移った。
そして、ドンキーのロケットバレルを食らい、絶叫と共にマシンが破壊され、爆発に巻き込まれてしまう。
勝利を喜ぶマリオ達だったが、炎に包まれたマシンの残骸からノコノコ大将がゆっくり現れ、肩のアーマーを投げ捨てながら、マリオに対してこう言った………。
ノコノコ大将「俺から逃げられると思うなよ!」
マリオ「何っ!?」
ノコノコ大将「ブルーシェル!!」
マシンの爆発に巻き込まれながらも、爆炎の中執念で立ち上がったノコノコ大将は、兜を脱ぎ捨て、翼を広げ、「ブルー・シェル」と叫び、数歩駆けだすと、一瞬にしてこうらに引っ込むと、とんでもないものに変身したのである………………。
それはマリオカートシリーズでお馴染みのアイテム、トゲゾーこうらそのものだった。
知らないオリキャラが、よく知ってるアイツに変身する様は映画館で見ていた老若男女の全マリカープレイヤー達がこのカーチェイスの結末を察した瞬間であった。
あの特有の追尾SEと共に高速で飛来した後にマリオたちの上で回り、その後に重直に落ちて大爆発を引き起こし、レインボーロードごと破壊してマリオ、ドンキーを海に叩き落とした。
その光景に衝撃を受けるピーチ姫やキノピオ、そして、クランキー達コング軍。
その隙をクッパに軍団に捕縛されるコング軍たち。
ノコノコ大将の尊い犠牲により
マリオとドンキーを失い、コング軍という同盟戦力を失ったキノコ王国もクッパ軍団に降伏せざるを得なくなる状況に追い込むなど、まさに戦況を180度ひっくり返してしまった。
クッパへの忠誠及びクッパ軍団の勝利、そして憎き敵マリオへの打倒のために身を挺して、自爆特攻して散るその姿はまさにクッパ軍団の鑑であり、今までのノコノコとは一味違う貫録を見せており、まさに正に敵ながら天晴れな奴であった。
破壊されたマシンの残骸の爆炎から執念に立ち上がるノコノコの姿と名台詞、そして、トゲゾーこうらへの変身、そして勝利の為に自らの犠牲を顧みぬ自爆特攻は勝利に喜ぶマリオ達や視聴者達に絶望へと文字通りひっくり返してしまうなどの名シーンであり、トラウマシーンでもあった………………。
なおその後の安否や消息は不明。自爆特攻によりそのまま塵となったのか、ケロっとどこかで生存しているのだろうか?