概要
『パワプロ9』における恋恋高校編の固有キャラクター。主人公達の同級生で同校の理事長の孫娘。
「ですわ」口調で話し、自信過剰で負けず嫌いな、ある意味で典型的な高飛車系のお嬢様キャラ。理由は不明だが主人公に想いを寄せており、恋愛に関しては一転して非常に奥手で引っ込み思案。
勉学の成績は優秀だが、恋恋高校の入学試験の総合成績で七瀬はるかに敗れて2位となったことから彼女を敵視しており、ストーリー序盤で一方的に彼女に因縁をつけ、はるかを庇った早川あおいのことも敵視するようになり、その気になれば理事長の力で彼女らの野球愛好会を潰すこともできると脅しを掛ける。しかしそこに恋する主人公が現れ、彼が野球愛好会に所属していることを知って手が出せなくなる。
なお、2年目の4月に後輩の入学によって野球愛好会が正式な部活動になった際、理事長が野球愛好会の部員達に期待して色々と便宜を図っていたことが明らかになるが、この際あおいから「孫と違って良い人」と比較されてしまっている。
その後ストーリーの中盤で、校医で野球部監督の加藤理香から女性選手(あおい)の公式戦出場許可を求める署名活動への協力を頼まれ、当初は断ろうとしたものの説得を受けたことで「主人公のために」と思い直して秘かに協力することになる。
…以上である。
9(無印)においてはこれ以上の描写や掘り下げが無いままフェードアウトしてしまい、結局いつ何のきっかけで主人公に惚れたのか、その恋路がどうなったのかなどは残念ながら一切描かれなかった。そればかりかこの時点では想いを寄せる主人公とまともに会話するシーンすらない。サクセスの舞台選択画面でのアイコンでもそれなりに目立って描かれているのに、あんまりと言えばあんまりな扱いである。
その後発売された『9決定版』では、追加要素である修学旅行イベントにも高木幸子と共に登場する。このときの選択肢で彩乃を選べば主人公と修学旅行の自由時間を過ごすことになり、想いを伝えることはできなかったが「最高の思い出」を作ることができたという、微笑ましくも少し切ない展開が描かれる。しかし選ばなかったらよりによって敵視しているはるかと過ごすことになってしまう。またこの登場時の言動や態度から、ぼっちである可能性が示唆されている。
ちなみに他の高校の修学旅行イベントではランダム分岐ではあるものの、自由時間に彼女候補(恋人がいれば相手はそのキャラに確定、いなければランダム)とデートするという展開もあるが、恋恋高校の場合はイベントが完全に固定化されてしまっているため、たとえはるかと付き合っていても選ぶことはできず、彼女の目の前で彩乃か幸子のどちらかを選ぶという若干複雑な展開になってしまう。
また、結局決定版でもこれ以上の追加描写はなく、上記の署名活動が2年秋頃、修学旅行も2年12月の定期イベントであるため、結局ストーリー終盤は出番が一切ないまま終わってしてしまうという点は変わらなかった。一応修学旅行の追加で主人公とまともに接する機会が得られたのは改善点と言えるだろうが…。
その後のシリーズでは『パワプロ12』でのみ彼女の動向が描かれており、高校時代の想い人のことが忘れられず、縁談を断り続けていることが幸子によって明かされる。
さらに『パワプロ14』のみずきルートのある描写から考えて、やはり彼女の恋は実らなかったことが窺える。
恋恋高校編のキャラクターではあおい、はるか、幸子はその後のシリーズで何度も再登場し、幸子は12以降、はるかはSwitch版のマイライフにおいて結婚後の様子も描かれているが、彩乃だけは9の後の作品には一切出演していない。部分的に9のリメイク作品となっているSwitch版も恋恋高校編が実装されなかったため、彼女が登場することはなかった。
主人公に秘かに想いを寄せるシナリオ固有キャラというおいしい役回りで登場しながらも殆ど掘り下げられることもないまま出番が終わってしまったことも含めて、何かと扱いが不遇なキャラとなってしまっている。
関連タグ
片桐恋、津乃田梨亜、音吹奏…パワプロアプリやサクセススペシャルに登場する彼女候補キャラ。彩乃と直接的な関係性は全くないが、それぞれが物語開始時点で既に主人公に明確な好意を抱いていて、そのきっかけや理由の詳細については結局明かされないという点が共通している。