※この先『スロウスタート』の根幹に大きく関わるネタバレが含まれているので、先に単行本8巻を最後まで読んでから読むことをお勧めします。
「あのっ ごめんなさい!! もしかして今泉中にいた一之瀬さんですか?」
概要
『スロウスタート』第8巻で登場した、新たな人物。当然ながらアニメ未登場。
昔から転勤が多い家で育ったことから、2桁以上の転校を繰り返していた生徒。
名前は、『果実』と書いて『かさね』と呼ぶ。白色と黒色の花形の髪飾りを付けている。
誕生日は9月30日(参考)。
花名との出会い
文化祭直前になった時に、百地たまて達と一緒に会話をしていた一之瀬花名に声をかけた。その後、自己紹介をしたが、花名は、彼女のことを知らなかったため、お互いに混乱状態になってしまった。
さらに、果実は、花名と同じ学年だと思い込んでいた(果実は高校2年生の生徒であるが、もし花名が中学浪人していなかったら、花名は果実と同じ高校2年生であった)ための発言(前述のセリフがそれだと思われる)をしてしまい、一度中学浪人していたということがたまて達にバレそうになってしまった花名は、さらに大混乱してしまい、そのまま逃げだしてしまった。
つまり、花名との出会いがきっかけにより、たまて達に一度中学浪人していたということをバレてしまうきっかけを作った人物でもある。
その後、逃げていた花名をたまてと千石冠が捕まえ、果実は、十倉栄依子と共に飲み物と学食のプリンを買って、彼女を落ち着かせた。そして、果実は、たまて達と共に、花名は一度中学浪人していたということを、たまて達と一緒に聞くことになったのだ。
では何故、花名に声をかけたのか?
花名が中学浪人した経験を持つということを聞いたたまて、栄依子、冠は、それぞれうまくフォローして花名を安心させた。その後、花名のことを心配した果実も、花名に気安く声をかけたことによって、花名が中学浪人していたということをたまて達にバレてしまったという責任を感じて、すぐに謝罪した。その後、花名は、果実に、彼女のことを覚えていなかったということで謝った。それを言った花名を見て、果実はあることを言った。
「あのね 話したのが私だって 一之瀬さんは知らないの 多分」
「私も その時はまだ 一之瀬さんがクラスメイトだって知らなかったから」
そして、話は、果実の過去話へと移る。
過去話
前述の『概要』で説明したように、彼女は転勤が多い家族で育ったからなのか、何回も転勤を繰り返していて、中三の三学期の時も転校することになってしまった。転校が決まってから、ある日の放課後。果実は雪を見て感動するが、その瞬間、ポケットに入っていた鍵を落としてしまったということに気付く。必死に鍵を探すが見つからない中、果実が出会ったのが花名だったのだ。
その後、果実は鍵を発見し、その後に花名にお礼を言おうとしていたが、結局何もしていない上に、なけなしの勇気がなかった花名は、そのまま去ってしまった。だが、果実に向けて、「大丈夫?」や「良かったね」と言ってくれる花名を見て、彼女はとても嬉しく思っていた。
そして3月になり、卒業式を待たずに彼女は転校した(なお、同じ頃、花名はおたふく風邪によって中学浪人になってしまった)。そして、届いていた卒業アルバムのクラス名簿写真を見た瞬間、彼女は気付いてしまった。
実は、一緒に鍵を探してくれた花名は、同じクラスの同級生であったのだ。
話しかけることが出来たかもしれない。友達になれたかもしれない。そう思ってしまった果実は、そのまま号泣してしまった。
そして、文化祭直前(つまり、高校2年生の時)に花名達がいる高校へ転校してきた彼女は、花名と出会えるなんて思ってもいなかったと感じて、そのまま花名に声をかけたのだ。
ちなみに、花名は、三学期の転校生ということもあって、『幻の転校生のひと』だと思い込んでいた。
「…あの あのね こんな事言われても困るかもしれないけど 今度はちゃんと言いたいから」
「一之瀬さん 私とお友達になっ」
花名「はひょい!!!」
自身の過去話を話した果実は、こうして、ようやく再会した花名と(食い気味ではあるが)友達になったのだ。
その後の活躍
花名と友達になった後、第10巻では「果実ちゃん」「花名ちゃん」と名前で呼び合う仲になった。
それ以外のキャラの呼称は以下の通り。
ちなみに、第10巻の話では、たまてや裕からあだ名で呼ばれたことに感激していた。
なお、果実の誕生日は「おくさま」(0930)が由来になっている(参考)。
文化祭では、兆野綴と一緒にメイド姿で接客をしていた。その際に、調月智緒と大谷裕(大谷周の姉)から「ポテンシャルが高い」と評された。
たまてから指摘されるまで自覚していなかったのだが、プレイ動画を見ているだけでギャルゲーに詳しくなったオタクであることが第11巻で判明されていた。そのため、たまてが話題にすることが多いギャルゲーなどの話についていくことが出来る。
第11巻でたまてから「ギャルゲーマーKASANE」の称号を与えられた。
第9巻のとある話によると、携帯電話アプリのキャラクターに課金しているようだ。また、イラストを描いている時に、描く時の姿勢が悪いのか(ちなみに、これも自覚していなかった)、デッサンが歪んでしまうようだ。
文化祭後は、生徒会庶務に就任した。
第11巻に収録されているとある話では、創が第一志望を地元の大学にしたことを話した際に、そのようなことを聞いていなかった綴が泣きながら生徒会室に出た後、果実が綴を発見し(ちなみに創は花名達と生徒会室で会話をしていた)、階段に座り、綴と一緒に創のことで会話をしていた。
また、同じく第11巻に収録されている水着回では、果実は水着を持っていなかったが、綴が(創と一緒に)旅行した際に購入したものの、ちょっと大人っぽいという理由で着ていなかった水着を持っていて、水着を持っていない果実のために綴がその水着を用意してくれた。
ちなみに水着回を見れば分かる通り、スタイルはとても良く、とある部分に至ってはかなり大きい。
関連イラスト
上記の行動や過去話により、花名にとっては非常に重要なキャラになったということもあり、アニメ未登場のキャラにもかかわらず、多くのイラストが投稿されている(流石に主要人物よりはかなり少ないが)。その作品数は、意外にも、アニメにも登場している椿森幸よりも越えている。
関連タグ
はなかさ:一之瀬花名と億果実のカップリング。