概要
CV:福山潤
武神毘沙門の神器であり、彼女の道標。
眼鏡をかけた青年で、名は「兆」。
毘沙門の神器の中では最古参で、神器としての形状は桜の花のピアス。
兆麻自身の戦闘能力は低いが、全ての神器を取りまとめ、個々の能力を最大限発揮(命中精度の修正、攻撃範囲の補佐など)させるなど、毘沙門の神器の中でも重要な役割を担っている。
その正確なナビゲートは「毘沙門を最強の武神たらしめる要因」と形容されるほどで、夜トも一目置いている。
現在は「祝の器(はふりのうつわ)」として覚醒しているが、神器になりたてのころはただの小さな釘のような形状で、境界も引けなかった。
昔夜トにある依頼をこなしてもらったため、彼には大きな借りがある。
普段は礼儀正しく人当たりのいい好青年だが、おまけマンガでの囷巴への対応や、雪音に術の指導をする際のスパルタな言動など、わりと容赦のないものが多く、天然なのか腹黒なのかよく分からない一面を見せることがしばしばある。
毘沙門に対しては道標として厳しく接することも多いが、同時に彼女のとこを心の底から大切に思っている……というか、溺愛している。毘沙門絡みのこととなると普段の冷静さがなりを潜めてしまい、よく暴走する。いつかヴィーナを神セブンのセンターにするというでっかい野望があるらしい。
兆麻の過去(ネタバレ注意)
陸巴にひよりと共に捕まった際、ひよりから「なぜ他の神器は全員『巴』なのに兆麻だけ『麻』なのか」と指摘を受ける。
兆麻は「そんなこと気づかなくても良いのに」と悲しげに微笑んだ後、自分の過去を語るのだった。
まだ兆麻が新人だった頃、その頃の毘沙門の一族は「麻」の一族だった。
今でこそ祝の器として活躍している兆麻だが、その頃は毘沙門の耳についたただの釘であり、当時の道司には「主様のお体を刺すなど不吉」とまで言われる始末だった。
兆麻には年下だが神器としては先輩の教育係である詢麻(とうま)という女の子がいた。
彼女も鍋蓋にしか変身できず、はみだし者になっていた。
まだ一線を引けない兆麻は詢麻に教わるが上達しない。
そんなとき、妖の見回りにでる毘沙門から今日は一緒に来るか、と誘われる。
釘である自分に毘沙門を守ることは出来るのかと躊躇していると詢麻に「その名前はただの飾り!?お守りしなさい!」と叱咤を受け、初の見回りに同行することとなる。
緊張する兆麻だったが森の間に影を見つけ、それを知った毘沙門が近づくと妖だった。
毘沙門から「兆し…お前はその名に違わぬ器のようだ」と激励を受け、無事に役目を果たしたのだった。
その後、毘沙門が神堕ちしてしまう。
刺したのは誰なのかと全員禊をするが解決せず、むしろ悪化することとなる。
神器らはもう、毘沙門を助けることよりも犯人捜しの方に意識が向いてしまっていたのだ。
詢麻は犯人捜しよりも、今はみんなを一つにすることが先だと道司に訴えるが普段から詢麻を疎ましく思っていた道司は彼女を犯人だと決めつけ、大きな風穴に彼女を落としてしまう。
無実の詢麻を罰しても事は解決せず、神器同士も疑いあい、毘沙門の容態はますます酷くなっていく。
そんな状況に耐えられなくなった兆麻は禍津神として有名だった夜トにあることを願う。
「一族を殺してくれ」
自分はどうなっても良いから、毘沙門を助けてほしい。
その覚悟を受け取った夜トは妖となった毘沙門の神器を斬り、結果として毘沙門は救われることとなった。
「生き残ったのは、裏切り者の僕だけ」だと語る兆麻。
だから夜トは「敵だけど恩人」なのである。
兆麻の生前(更にネタバレ注意)
生前の名は平野清次(ひらのきよつぐ)。死亡時の年齢は19歳。
塩問屋の次男坊として生まれ 父親に命じられ家業を継ぐことになるも、祝言を挙げる直前それを妬んだ実の兄によって絞殺されている。
余談だが、時折奉公に訪れていた一つ年上の女性に想いを寄せていたこともあるらしい。
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余談
まったく関係はないが、見た目、雰囲気、中の人、メガネなど某漫画の彼と色々被っている⇒カップやきそば現象