CV:梶裕貴
概要
14歳の時、父親に殺されて死んだ少年。死霊となって漂っていたところを神器として夜トに拾い上げられる。神器としての形状は白銀の刀で、柄を布で覆っている。夜トからは「斬れすぎる」と評されるほどの凄まじい切れ味を持つ。
反抗的であり強気で生意気(とりわけ夜トに対して)だが、よく泣いたり悪さをしたりと、年相応の言動が目立つ。すでに死んでいるために心の拠り所がなく、人生を存分に謳歌する同年代の子供たちに嫉妬心を抱くが、鬱憤を晴らす相手もいなかったため、人目につかないのを良いことに万引きや窃盗に手を出し、知らぬ間に夜トを刺してしまう。夜ト自身も年齢的に扱いづらい時期なのは承知しているので、親代わりとして諭す場面も見られた。
夜トを刺し続けた結果、ついには妖に転じかける。禊を受ける中で夜トからの「人として生きろ」という言葉を受け自分の罪を吐き出し、以降は生意気で反抗的な性格から素直な性格になる。今まで盗んだ分の金を返すため、大黒の許で働き始めた。また、皆と同じことがしたいという理由で、ひよりに中学校の勉強を習い始める。自分を数少ない友人として接してくれるひよりのことを多少意識している。
上記の通り、物語が進むにつれ性格は素直になり精神面も成長していくのだが、やはり連載初期は非常に捻くれた性格をしていた。雪の中薄着で震えている雪音に自分が身に着けていた一張羅をわざわざ脱ぎ、「(これを)着ろ」と親切に差し出してくれた夜トに対する初登場の第一声が「いいよ汗くせぇ…返す」だった回は、その幼く可愛らしい外見とのギャップも相まって読者の度肝を抜いた。
高天原でのひより救出戦の際に、毘沙門の攻撃から夜トを庇い死んだように思われたが、直後「祝の器(はふりのうつわ)」として覚醒し、新たに二刀一対の白銀の刀の姿となった。雪音自身が精神的に成長したためか神器としての力も高まっており、これまで受け切れなかった毘沙門の神器の攻撃を受けきるばかりか、逆に押し返すほどの力を見せた。
祝の器として覚醒したことを契機に夜トの道標としての道を模索し始めるようになる。その一環として同じ祝の器である兆麻に師事し、術の扱いを訓練し、習得していく。
誓約の儀では夜トが大逆の罪に死刑が言い渡され、その神器である雪音は殺さず小さな石棺に詰めて不死の刑とされた。が、誓約の儀での勝利で全ての罪が不問にされ雪音も小さな石棺から解放された。
が、その雪音の指には石棺を擦った傷から血が…。
その後、夜トは自分の命綱である父 術師を殺す為、姿を消してしまう。
当の雪音はまたいつものホラだろうと気にかけてはいなかった。
父様に捨てられた野良を匿い、一緒に遊んだり勉強したりしていた。
が、ある日野良が居なくなる。
雪音は野良を探す間に術師に偶然遭遇、術師(父様)の正体を問い詰めると同時に、術師から野良の死に方が酷かったと聞かされる。(その話を聞いた)雪音はふと自分の死に方はどうだったのかと疑問を持つ。
それから夜トと再会するも、兆麻を使っている事から夜トが本気で自分の命綱を断とうとしている事を知り、ショックを受ける。夜トに裏切られたと感じた雪音は、術師の神器『莠』となり術師と行動を共にする。
パーカーやロングコート、ニット帽など夜トにもらった服を着ているが、体に対してどれもサイズが大きめ。