概要
10話から登場したアザゼル家に代々伝わる秘蔵の品にして人間界の事象を記した禁書。
…という名の王道ラブコメ少女漫画である。
日本で100巻を超える大人気ロングセラー王道ラブコメ少女漫画であり、一時期、主人公の鈴木入間もアシスタントとしてこの漫画に関わっていた。
悪魔学校(バビルス)生徒会長アザゼル・アメリはこの漫画を生徒会室の隠し本棚に保管しており、これを愛読している。
とはいえ、人間界と悪魔界では言語が全く異なる為、当初バビルスでも優秀なアメリであっても人間の文字は読めないものの「絵を眺めているだけでも鼓動が早くなり思わず魅入ってしまう」と語っている。
魔界に存在しない植物を(祖父サリバンが入間の嵌めている悪食の指輪に魔力を込めたものの出力を調整した事を後から報告した為に、そうとは全く知らず直前に授業で魔法を使ってしまい)発生させた入間が人間ではないかと疑い、かねてから読めない少女漫画を朗読・解説させることを思いついたが、結果として入間を人間と概ね確信しているが少女漫画の朗読を続けさせるために黙認し、そのまま交流を続ける事となった。
入間とアメリが出会う切っ掛けであり、作中では普段凛々しく有能なアメリの可愛い一面を見せたり、「入間の夢が何か」とアメリが尋ねるきっかけを作っている。
また、師団披露(バトラパーティ)の際に花火を打ち上げる参考にもなった(制作した花火はある人物に悪用される事になるが…)。
収穫祭では、「始まりのタネ(レジェンドリーフ)」の番人を担う魔神トートーがタネと引き替えに力ずくで倒すか・魔界であらゆる事を知る彼に何か面白い話を聞かせるとなった所で、人間界の漫画であるこの初恋メモリーを入間とアンプシー・ナフラが再現した事で、入間は始まりのタネを入手し、更に魔神トートーが初恋メモリーのファンになった事で連絡先を交換している。
その内容
16歳のヒロイン・星野凜(CV.山本希望)が、小鳥をも惹きつけるイケメンの転校生青空翔(CV.八代拓)と登校時にぶつかったのをきっかけに恋に落ちる王道学園ラブコメ漫画。
原作11話/アニメ版S1・7話での内容を見るに至って普通オブ普通の少女漫画…かと思われたが、ツッコミが追い付かないカオスなものであったと判明する。
- 入間くんのアニメ版では恋愛度ましましだが、原作での初恋メモリーは「あまりの魅力に組織から追われる翔(自分の魅力に全く気づいていない)を、封印していたテコンドーの腕を解放して守るヒロイン・凛(夢は素敵なお嫁さん)」との事。
- 翔と凛の恋に勉強に…果てはマフィアと大抗争!!
- 翔のために凛が右ストレートを繰り出す
- 14巻の内容が凛と翔が海沿いを歩いている場面があるが、なぜか凛は海女さんの格好・翔に至っては女性の姿に扮しており、しかも凛が「私たち逃げ切れたのかな」と問いかけ翔が「まだよ」と女言葉で返している。
- 作者のツイートなどを含めると内容は「絆の縄跳び編」「逆境のボクシング編」「運命の小宇宙(コスモ)編」、15巻は「灼熱決闘編のクライマックス」…らしい。
- どういうわけか翔が「大事な時期だから」とロケットで宇宙に行く事となり、見送りに来た凛に「会えなくても胴着はちゃんと洗うんだよ」と言って出発する。なお、「ジョバイロ」というポエムな歌があるが、歌がなんと「ポルノグラフィティ」、作詞新藤晴一、作曲ak.hommaである(アメリいわく「あのポエムはよくわからなかったが」)。
- 翔が「時の牢獄」に閉じ込められて凛と長い間会えなくなる。
謎
日本で100巻を超える大人気ロングセラーな漫画であるが、実は本編における謎がある。
上述の通り「アザゼル家に代々伝わる」とアメリが言っているが、それに対して14歳の入間が以前アシスタントをした事があると言っており、矛盾が生じる。
魔界において「人間」という存在は一般の悪魔にとってはこちらで言うUMAや幽霊みたいな扱いになっており(多数のバビルスの生徒も校歌に「人間丸々~」と歌詞があるものの存在は全く知らない)、人間界の実在や悪魔と人間との間に召喚・契約という関係があったことはごく一部の高位悪魔のみが認識・認知している状態。
アメリの父アザゼル・アンリは13冠にして魔関署警備長であり、師団披露編においてバールの策略で「入間が人間ではないか」と疑惑が浮上した時には「人間は保護をし魔界での記憶を全て消した状態で人間界へ返す」と語っている(なお、アメリにより入間の疑惑は晴れたが、初恋メモリーの事をぼかして「恋愛の事とか話してる」と言った為にアンリに目の敵にされるようになる)。
第327話において、彼女が関係しているのではないか?と疑惑が出てきた。
いつか明かされるかもしれないと作者はTwitterで呟いているが…?