「おとうさんにとっては、響子さん、」
「いつまでも小さな女の子なんですよね。」
概要
高橋留美子のマンガ『めぞん一刻』のヒロイン・”音無響子”の出生時の名前であり、「千草」は高校を卒業するまでの彼女の旧姓である。
連載開始当初から結婚した夫の姓・「音無(響子)」を名乗り、「千草(響子)」という名をもつ女性は、彼女の両親と響子さん本人、高校時代の恩師・上荻の回想と写真にしか登場しない。
もちろん、後に夫となる高校講師・音無惣一郎に出会ったころの姓は「千草」であり、惣一郎さんと一緒に帰ろうと思い、ずぶ濡れの傘を制服から背中に入れて待っていた響子さんの姓も「千草」である。
高校を卒業してすぐ結婚した惣一郎がいつ死去したのかわからないが、しばらくは夫の実家で抜け殻のようになり、夫の名を勝手に自分のものとした愛犬とぼんやりとして過ごしていたが、惣一郎の父・音無老人が経営する老朽アパート・一刻館の老管理人が突如「音無家」を訪れると、
「疲れた」
との一言で管理人を辞めて田舎に帰ってしまった。
もちろん、音無家に次の管理人のあてはなく、白羽の矢が立ったの(か、自ら名乗り出たかは描かれていない)が21歳になったばかりの響子(と愛犬の惣一郎)である。
一刻館には響子がこれまで会ったことのない変人がそろっていた。
アパートの管理と変人とされる三人の住人・一の瀬さん・四谷・朱美さんへの対応、弟のように思う浪人生(のち大学生・保育士)・五代裕作、テニススクールで知りあったコーチの三鷹瞬、五代のガールフレンド・七尾こずえなどと知りあうことによって響子は元の明るさを取り戻し、「好きだ」という五代に惹かれていく。
音無老人(惣一郎さんの父)は「籍を抜いてもいい」と墓前で響子に話すが、彼女は「自分がどうしたらいいかわかるまで」と、これを断っている。
響子が管理人になってから4年、五代が母校の教育実習に通うと、響子は五代に恋する後輩・八神いぶきと同レベルで競り合い、五代に対する想いを自覚するようになる。
さらに2年、27歳になった響子は五代からのプロポーズを受け入れ婚約、
最終話「P.S.一刻館」で、響子はようやく「音無家」から籍を抜き、「千草響子」として五代裕作と結婚式を挙げている。