データ
概要
南カサイ鉱山国(フランス語:Sud-Kasaï)は、1960年から1962年の間に半独立したコンゴ共和国(現代のコンゴ民主共和国)内の分離主義国家で、当初は州としてのみ提案されていた。
歴代国家元首
国家元首 | 称号 | 年代 |
---|---|---|
アルベール・カロンジ | 大統領 | 1960年~1961年 |
アルベール・カロンジ | バルバ王(※かつて存在したルバ帝国という国の称号だったためにバルバ皇帝とも呼ばれる) | 1961年4月~1961年12月 |
国際連合とコンゴ軍 | なし | 1961年12月~1962年10月 |
歴史
コンゴ危機として知られるコンゴのベルギーからの独立で生じた政治的混乱の最中に、コンゴ国民運動という政党の党首であるアルベール・カロンジがルバ族の人々をルバ族文化発祥の地であるカサイ州の南へと招集し、建国した。
建国当初こそルバ族の宗派同士での対立や、政府が軍国主義的な政治をしていたものの、1961年にコンゴ軍やコンゴ中央政府が介入した事により、徐々に軍国主義的な風潮などは薄れていった。
南に隣接する独立しようとしていたカタンガ州と同様の状況で完全な自治を求めたが、カタンガとは異なり、南カサイはコンゴ共和国からの完全な独立を明示的に宣言したり、コンゴの主権を拒否したりはしなかった。
建国当初の1960年は半大統領制だったが、1961年4月12日からは君主制に移行した。
1962年10月5日に現コンゴ民主共和国に併合される形で消滅した。
軍事
詳しい兵力や規模などは分かっていないが、少なくとも国防軍や憲兵は存在していたそうだ。