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概要

国内大手のアリスギア製造企業「ヤシマ重工」を主体とするヤシマグループ傘下にあるヴァイス対策企業。人類に敵対する機械生命体ヴァイスの撃退を行うアクトレス事業者であると同時に、独自にアリスギアやアクトレススーツの開発も行っている。

物語開始時点では東京シャード最大手であり、多数の事業所を擁してヴァイス撃退案件の半分近くを担い「民間のAEGiS」を自称するほど。

そのアクトレス事業シェア率は東京シャードの4割を担い、AEGiSより大型ヴァイス撃退任務を受注する事業者として指定を受けている。

(AEGiS東京支部自体もコストや運用の観点から、アクトレス部門を縮小し、民間にアクトレス業務を託していた。)

徹底した成果主義とコストカットにより効率を上げる一方、小規模な事業所は資金繰りにも苦慮し、効率化として事業所を廃止にするなど現場には負担が掛かっている。

作中での動向

ヤシマ重工から提供される最新装備に加えて大型ヴァイスにも対応できる練度の高いアクトレスが多数所属、東京シャードの月間撃破記録を更新した吾妻楓をトップアクトレスとして擁し評判も鰻登りで、更には新型ギアの開発計画「プロジェクト・レガリア」を発表するなどまさに全盛期。

かつての名門成子坂製作所の買収も行うのではと噂されており、きわめて好調な業績により株式の半分は取得できるだろうと発表している。

しかし好成績の裏には不審な動きもあり、叢雲工業が業者指定を受けてから大型ヴァイスの発生件数が急増していた。神宮寺真理は収集した情報から「小型ヴァイスを放置し、大型ヴァイスに成長するのを待ってから撃破する事で不正に報奨金を稼いでいる」と推測。

百科文嘉が確認すると叢雲工業のヴァイス撃破率は場所によって偏っており、特にシャード外壁部での撃破率は不自然な程に低かった。

これにより推測した仮説と符合しAEGiSに提訴されるが、叢雲工業とAEGiS幹部は癒着しており、事実無根として切り捨て、更には営業妨害のペナルティを成子坂製作所に科す事に成功する。

だが大型ヴァイスに成長させる企みのツケとして、新宿エリアに大型ヴァイスが多数侵入する事件が発生。

新型ギアがまだ未完成であった為、旧式装備での出撃は新型ギアの未完成が露見し業績に直結すると言う企業としての体面から本社アクトレスの出撃を見送り他事業所に出撃を指示、そこに親会社の意向が加わったことで全事業所の出撃が停止し対応が遅れる不手際へと繋がる。

人を守る剣であろうとする吾妻楓は出撃を要望し上層部と対立。日向リン小鳥遊怜に助けられ旧式装備での出撃を強行し、大型ヴァイス進行方向付近の案件を受注して迎撃を図る成子坂製作所に合流した。

AEGiS直属部隊と成子坂製作所のアクトレスにより被害は防がれたものの、この事件がきっかけで新型装備のデータ改竄による不正が疑われ、AEGiS幹部との癒着が判明しヴァイスの放置や出撃遅延によりシャードの危機を招いたなど数々の不祥事が噴出、会社を清算しアクトレス部門は売却した。

所属するアクトレスは引取先として成子坂製作所に統合され、担当エリアを継承。

吾妻楓らの所属する事業所のアクトレスは同製作所に移籍し、町田事業所など一部は新会社として独立した。

事業撤退は成子坂の躍進の一端となるも、一方ではヤシマ一強により抑えられていた北条グループの野心に火を灯し、ヴァイス対策事業を取り巻く政治的な力関係に狂いを生じさせてしまう。

敵根拠地攻略戦においても各グループの利権目当てに変則的なチーム構成を行うことになるなど、ヴァイス撃退に関しても不安定化を招いている。

グループ総帥は屋島富岳。ヴァイス利権を諦めきってはおらず、戦略会議においては一大組織である北条グループ代表の台頭を防ぐ目的で成子坂製作所隊長を擁護しようとする姿勢を見せた。

一方で成子坂製作所を業界首位の座を奪った存在として煙たがってもおり、北条から追い落とす策があると提案された際には同調して手を組んでいる。

所属するアクトレス

吾妻楓

CV:安済知佳

キャッチフレーズ:断罪大和撫子

職業:高校生(星条大学附属第一高等学校)

業界最大手の叢雲工業所属のアクトレス。その活躍から世間の注目を集める新進気鋭の一人。実家が剣道場で、その剣の腕でヴァイスから人々を守りたいと考えている。古風な考え方の持ち主で口数は少ないが性格は真面目。メガミデバイスから立体化された際には主人公として紹介された。

自分の身に付けた剣技を世の為に悪を裁く力として活かしたいという欲求を持っており、狐の面を付けて「遮那仮面」と名乗り独自に悪漢に制裁を加えるという私刑行為を行っていた(夜露にあっさり正体を見抜かれ、ノリに合わせてくれと懇願するポンコツぶりだったが)。

話が進むにつれデータ偽装であったはずの叢雲新型ギアは楓のものだけは成功していたという技術者の証言、不自然なまでに安定し人工的な処置が疑われるエミッションなど不穏な空気が漂い始めている。

剣術の師でもある厳格な性格の父親がいるが、イベントシナリオでは何処ぞの美食家的なキャラとして楓そっちのけで独自のキャラクター像を確立している。

日向リン

CV:井澤詩織

キャッチフレーズ:ワイルド・ワイルド・ムードメーカー

職業:高校生(郷湾育英高校)

叢雲所属のアクトレス。反復横跳びで残像分身が出来る程の高い身体能力を誇り、アクトレスの中でも上位にランクインする腕前。

持ち前の明るさと野生の勘でチームのムードメーカーを務める。登場キャラの中では最も交友関係が広いと思われ、いろんなキャラのエピソードに顔を出す。チームを組む怜とは幼馴染。2人の兄も一流スポーツ選手で天然という家系。

彼女のアナザーアクトレス“奔放”は、プレイヤーが自ら操作する「装着型SPスキル」のはしり。発動エフェクトはキャラデザ担当の海老川氏が携わった作品のアレそのもの。

センシティブな作品

小鳥遊怜

CV:ルゥ・ティン

キャッチフレーズ:孤高の調停役

職業:高校生(聖アマルテア女学院高等部)

楓、リンのチームメイト。リンとは幼馴染。感情をあまり表に出さず、他者と打ち解けることが苦手で周囲から「冷たい人」と思われがちだが本人は家族思いで責任感が強い。プロフィールの記述等から「お婆ちゃんっ子」らしき様子が窺える。

人知れず訓練を重ね、装備の整備やチェックも自身で行うなど隠れた努力家でもある。

自分自身は一歩引いた立場を取ることが多いものの、仲間の和を乱しかねない存在や要素には敏感で、成子坂側に対する諜報活動をしていた新谷芹菜の行動には勘付いており、彼女を穏便に退職させる為にその行為を黙秘したり、目的を果たした後は成子坂への復職を促すなどの気遣いもしている。

pixivにて行われた公式イラコンでは衣装部門とギア部門の双方で彼女のイラストが優秀賞に輝いた

相河愛花

CV:大空直美

キャッチフレーズ:お花大好き純粋少女

職業:中学生(藍澄中学校)

楓たちの後輩アクトレス。花屋の娘で、花と可愛いものが好きな普通の女の子。だがハンマーを「可愛い」、ヴァイスが爆散する様を「空にきれいなお花を咲かせるんだよ」と形容する独特のセンスの持ち主。性格は内気だが心優しく健気で、我の強い綾香のよき友人である。後にチームを組んだ睦海とも幼馴染で仲が良い。

泣き虫なのだが、その泣き声がやたらと豪快。うぃーっつ!うぃーっつ!

一条綾香

CV:小澤亜李

キャッチフレーズ:自信過剰ツンデレお嬢様

職業:中学生(聖アマルテア女学院中等部)

愛花と同じく叢雲の年少組。高飛車で目立ちたがり、ワガママな性格のお嬢様。座右の銘は「ノブレス・オブリージュ」。アクトレスとしても学校でも先輩にあたる怜には首根っこを掴まれている感が無きにしも非ず。なおキャッチフレーズにツンデレとあるが、デレる対象は無二の親友である愛花である。

pixivにて行われた公式イラコンでは2人のイラストが特別賞を受けた。

センシティブな作品

大関小結

CV:深田愛衣

キャッチフレーズ:マシュマロ管理栄養士

職業:調理師、管理栄養士

もとは叢雲工業の管理栄養士で、成子坂では社員食堂の調理師とアクトレスも兼ねるゆるふわ25歳。

のほほんとした雰囲気ながらも皆の好物と日々の体調を把握し料理を振る舞う仕事人。激務により食生活の崩れがちな裏方組の健康管理も行っている。

本人はご飯をおかずにご飯をいただけるタイプ(米人)で、油断すると即太る(その姿は「私服:伸」として実装済み)。

だが「太ったなら痩せればいい」と豪語し、言葉通りすぐに痩せられることからダイエットマスター扱いされている。本編でも初登場時はかなり肥えていたが、転職の不安から食が細くなりアクトレス時のスマートな姿に戻った。急な体重の増減は身体によろしくないが、そのうえ酒豪でもある。内臓は大丈夫なのだろうか?

本人よろしく扱う専用ギアのフレーバーテキストにも尽く「カスタマイズの結果重量が増した」とある重量級。重装ギアゆえ被弾は増えやすいが、HPが高くギアスキルの両方に回復効果があるため粘り強く戦える。アナザー仕様では回復SPを得たことで純ヒーラーとしても活躍でき、その総回復量は全アクトレスでもトップクラスを誇る。

余談

メインストーリー序盤の敵役ポジションで早々に消滅する等、劇中では割と扱いの悪い企業だが、2021年時点で元所属メンバーの殆んど(小結以外)が何らかの形で立体商品化されており、そういう面では主役格の成子坂製作所メンバーを凌ぎアリス・ギア・アイギス一優遇されているグループである。

関連タグ

アリス・ギア・アイギス

ネタバレ

実は、ヴァイス信奉者集団である「SIN」の工作員が多数潜入しており、叢雲工業の不祥事は全て会社の利益を隠れ蓑にしたSINの企み通りであった。

市街地襲撃事件も意図して起こした物。

この叢雲工業の不祥事からAEGiSは自らの組織も含めた、SIN工作員一掃作戦を秘密裏に開始する事になった。

そう言う意味では、叢雲工業も被害者と言える。

また、新型ギアに絡みアクトレス事業部所属の人間が何人も行方不明となっておりアリスギアの秘密を知ってしまい、陥れられたのでは、と言う疑惑も出てきている。

(後に新型ギアは吾妻楓のギアだけが稼働し他は上手く行かなかったと語られている)

表舞台からは退場した物の、今なお全てが解決しているとは言い難いのが現状である。

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