概要
日系シャードに跨る大規模な企業グループ「北条グループ」を母体とする中高一貫の女子校。
創立335年と歴史の深い、いわゆるお嬢様学校。挨拶は「ごきげんよう」で校訓は「謹厳実直」。
名家の令嬢のみならず庶民にも門戸を開くが、伝統と格式を重んじることから品行も厳しく審査される。
部外者の来院には様々な手続きを経る必要があり、特に男性の来賓の機会は少ない。
学園の理念は優秀なアクトレスの創出。
歴代のトップアクトレスやAEGiS幹部を輩出している名門校であり、現在もエリートコースとしてAEGiSへ専属アクトレス・技官・事務官などの形で人材を送り出すことで北条グループの影響力を高めている。
そのため実質的には北条の地位を高めるためのアクトレス養成所でもあり、アクトレス免許を取得し学園の推奨する道に従う生徒には奨学金や推薦枠などの優遇措置が与えられる。
規模は大きくないがアクトレス事業者でもあり、生徒がヴァイス対策に当たり、生徒会が指揮を行っている。
小鳥遊怜、一条綾香、ノエル・フランシスカが学生として籍を置くが、アクトレスとしては成子坂製作所に所属する。
校名に冠するアマルテアはギリシャ神話に登場する精霊で、彼女の所有する山羊の乳によってゼウスが育てられた。あるいはアマルテア自身が山羊とされることもある。
その皮によって優れた防具であるアイギスが作られたとされており、転じてAEGiS構成人員を育成する場であることを端的に示している。
北条グループは従来アクトレス育成を担うが、近年では分野がヤシマ重工と重複するアクトレス事業やギア開発への進出も狙っていた。
ヤシマ傘下の叢雲工業が事業撤退し影響力を落としたことで野心に火が着き、確固たる地位を獲得するために策を巡らせ始める。
ヴァイスコロニー攻略戦後は理事長の考えによりアクトレス事業への本格参入を決定。
学院のアクトレス指揮権を生徒会から学院へ移管するなど手綱を強め、教育機関として擁する学生を大量動員することで事業者として大規模化し、事業者連合における発言力を増して主導権を握ろうとしている(ノエルはこの計画での旗頭としてアマルテアに在学することとなった)。
経験不足でも現場で覚えてやり遂げられるであろうという教育機関にあるまじき方針はアクトレスの粗製乱造を嫌う生徒会から反発を受け、撤回されない場合アクトレス事業者としての学院からの離脱・他社への移籍も辞さないと強硬な姿勢を取られている。
由緒正しい名門であることから遊学に来日したファティマ・ベトロラムの編入先としても考えられたが、まさに事業者としての規模拡大を目論む最中であり、北条グループに近過ぎるという政治的な理由により候補からは外れている。
学院長は井出山ダフネ。教育者として熱心な人物であるが上位組織の理事会の決定には逆らえず、意に沿った動きを見せている。
理事会の施策を受け入れるよう生徒会に説くが、逆に教育者としての姿勢を問われるなど上下からの板ばさみに遭っている。
理事長は北条グループの代表でもある北条大洋。
事業者連合におけるホスト的な立ち位置を務める成子坂製作所の影響力を削ごうとしており、
戦略会議に顧問として参加した各国軍需産業の要人と共に予定外のコロニー撃滅を非難する立場に回る。
接収利権を台無しにされた顧問らが行った成子坂隊長への連合指揮官解任要求に対しては、これに賛同した。
AEGiS防衛政策局の機転により要求が取り下げられてからはヤシマグループ総帥の屋島富岳に「成子坂は我々共通の敵」と誘いをかけ共謀、秘密裏に成子坂の非公開株を収集している。
ヴァイス大規模反攻が確定的とされる中においても防衛組織内での政争に明け暮れる様子からシャード防衛の安定よりも自身の勢力拡大に重きを置いていることが見て取れるように、強い野心を抱いた人物である。
…それのみならず、過去にとある非合法実験に関わっていた事も作中で判明している。
制服
制服は高等部・中等部で異なっているがどちらもブラウスの上に青色を基調とした前開きボタン式ワンピースを合わせたもので高等部の制服は青いブローチ付きのリボンを着用する。
高等部制服のリボンと体操着のラインのカラーは学年で異なり、
中等部1年:ピンク
中等部2年:クリーム色
中等部3年:薄藤色
高等部1年:赤
高等部2年:黒
高等部3年:緑
となっている。
主な所属アクトレス
CV:加隈亜衣
キャッチフレーズ:アブソリュート生徒会長
聖アマルテア女学院生徒会長兼エース。ストーリー序盤で成子坂に係争をふっかけ、見事に担当区域の一部を掠め取って行った。再登場の折にはヴァイスコロニー攻略の為に立ち上げられたアクトレス連合へ一度は参加を拒否するものの、個人的思惑から成子坂の隊長(プレイヤー)と手を結ぶ形で加わる。
こう見えて武闘派の家系で、幼い頃からアクトレスとして各地を転戦していたらしく、「戦っているときだけは自由になれる」と述べている。しかしながら平時にはお嬢様然とした柔らかな物腰であり、時おり茶目っ気も見せる。乗馬を趣味のひとつとしており、そのためか専用ギア(装備)には騎士やユニコーン、ペガサスの意匠が取り入れられている。
家名を背負う立場である事を自覚しそうあろうとはしているものの、実家が関わる企業グループの遣り口には批判的な思想を持っており、権威・権力の干渉に全く動じない隊長に興味と期待をもち個人的に同盟関係を結ぶ。
自身が負う柵とそれに対する反発心から常に他人に監視されている状況を想定し、隙を見せないように勤めているが、常に張り詰めているだけではいずれ限界を迎える事も理解しており、「心を許せる仲間」を作る事にも余念がなく、椎奈や奏を見出し強固な信頼関係を築いている。「アキ作戦」で得た情報を元に信頼できる仲間としてアマルテア学園に在籍する小鳥遊怜に注目し秋波を送っている。その際、心を許した相手には結構世話焼きな面がある事が判明した。
CV:岩井映美里
キャッチフレーズ:剛拳フェミニン生徒会副会長
聖アマルテア女学院生徒副会長。ゲーム内テキストで地衛理に「見初められた」とあるのは伊達ではなく、拳で語り合った出会いから色々あってお互いに弁当を交換する関係になったとか。
おっとりして家庭的だが、空手の道場の娘で、苗字のステゴロの名の通り戦闘力はとんでもなく高い(弟曰く稽古でドラム缶を3つ潰している)。
専用近接武器は片手剣カテゴリとなっているが、☆4に進化させるとなんとナックル(もはや「両手拳」!!)になる。通常の片手剣ならガードする操作がカウンター待機となる。
成子坂のメンバーや雰囲気が気に入ったのか自ら助っ人を買って出るなど、
アマルテアのアクトレスの中で最も成子坂のアクトレス達に好意を持っている様子が描かれている。
CV:山岡ゆり
キャッチフレーズ:エキゾースト薫る風紀委員
風紀委員長。明朗快活な世話焼きながらも人と適切な距離を保てるよくできた人物。
プロライダーの父・薫陶よろしく二輪免許持ちで、最速を目指しているらしい。戦闘中もライダースーツとフルフェイスヘルメットでキメ、SPスキルではバイク召喚してヴァイスに抉るようなドリフト&ターンを決める。
その絵面は風紀委員どころか交通課のポリスメンの手を煩わせるもののように見えなくも無い。
CV:鳥部万里子
キャッチフレーズ:ヘルヴェティアの槍
生徒会の要望によりアクトレス訓練担当の臨時講師となった、シャフハウゼンシャード出身のスイス筆頭アクトレス。
地衛理とは幼少からの顔見知りで、その内側に秘めた才を見抜いている。
プロフィールの職業は警備員となっているが、紛争地に派遣される「傭兵」の様な物である。
台詞には本格的なスイスドイツ語が混ざる為、聞き取れない隊長多数。