概要
台湾の国有鉄道は三種類存在し、日本の国土交通省に当たる中華民国交通部の管轄下に在来線を管理する国営台湾鉄路公司、台湾高速鉄道を管理する「台湾高速鉄路公司」、森林鉄道に由来し林務局(日本でいう林野庁)の運行する阿里山森林鉄路がある。
かつて在来線を管理していた交通部の直轄部署「台湾鉄路管理局」は近年台鉄捷運化という日本国有鉄道でいうシティ電車に近い改革が行われており、擬似的な会社体制にする事で、より改革を行いやすい体制を整えるため2024年1月1日付けで公社化を実行して「国営台湾鉄道公司」が発足した。
運行形態
日本でいう特急に当たる自強号と急行に当たる莒光号(キョコウ号)が管理局時代から引き続き台北と高雄の2大都市と地方都市との連絡を中心とする汽車型の運行ダイヤが組まれている。一方で先述の台鉄捷運化により、快速に当たる区間快車、普通列車に当たる区間車は国電型の運行がなされている。
運賃体系は(運賃に特別料金を積み増す日本とは異なり)「自強号」、「莒光号」、「区間快車・区間車」の三種類に分かれている。