本稿では用語としての「園長」に加え、NEXONアプリ版『けものフレンズ』のプレイヤー、及びそこから派生したキャラクターについても説明する。
概要
NEXONアプリ版『けものフレンズ』のメインストーリー全10章をクリアしたプレイヤーへ贈られる称号である。
プロフィールに表示されるわけではないが、ストーリー終盤でミライから言及がある他、裏ストーリーでは多くの場面で「園長」と呼ばれている。
曰く、実際に就任した訳ではないが、多くのけもの達から園長(さん)と呼ばれるようになり、けもの達やミライ自身も実際にプレイヤーが園長になるのを望んでいる、とのこと。
プレイヤー間では、プレイヤー達を指す言葉として他に「ジャパリパーカー」という呼称も用いられていた様子。
NEXONアプリ版の主人公について
あなたは忘れてしまうでしょう
ともに過ごした日々と私のことを……
私は忘れない。
あなたの声、温もり、笑顔……その優しく純粋な心
どれほどの時が経っても……
あなたが全てを忘れてしまっても……
私は決して忘れない
本当に、ありがとう
いつかまた、きっと私たちは出会えるから……
今は、さよなら……
(メインストーリー最冒頭のプロローグ部より抜粋)
ゲーム中は登録したプレイヤー名で表示される(後で変更可能)。
ある日、ジャパリパークへとパークガイドに招かれたが、なぜ招待されたのか、どうやって来たのかなど、状況を思い出せずにいる。身に着けているお守りによって、フレンズの様々な能力が引き出される。
なお普通の人間は、基本的には主人公(プレイヤー)とパークガイド(女性)しか登場しない(園内に他の人間が居ないわけではない)。
多くのアニマルガールをスカウトし、フレンズとして友情を結びながら、お守りの秘密を探すのが大きな目的。その中で、セルリアンによって起こされている事件に迫っていく。
時折記憶がフラッシュバックしており、幼いころに雨の降り頻る中キツネを助けたことがあるようだ。その話を聞いたサーバルは理由もわからず涙を流している。また、サーバルがアニマルガールになる前に前足を治療したヒトが、主人公に似てとても優しいヒトだったとも語っている。
このあたりのお守りと主人公の出生、サーバル、そして『キツネ』にまつわる謎については、サービス中に明かされることがなかったため、現在も不明である。
フレンズ達からは基本的には信頼され、触られても平気な反応を見せるなど好意的に思うフレンズも多いが、一方で博士系のフレンズからは被験体と思われていたりもするようだ。
またゲーム中では、セルリアンとのバトルの際にフレンズを指揮する役割の他、フレンズを着せ替えしたりと、割とやりたい放題やっている部分もあるようだ。
ゲーム中ではグラフィックは一切なく、台詞も基本的にはない。初期設定ではビジュアルは選択可能な案もあったようで、ガイドブック4巻にてメイン画像のような男の子、女の子、男性、女性の4パターンが公開されている。
その他のメディアでは
ケロロ軍曹の「ラストのオマケ」にて、サーバルとミライがフレンズ化したケロロを発見した際、通信で「園長」に呼びかけているが、この園長がその「園長」かどうかは不明。
キャラクターとして
NEXON版サービス中は主にプレイヤーの分身として、サービス終了後の現在はNEXONアプリのストーリーをベースとした物語の登場キャラクターとして、謂わば創作園長と呼べるキャラが描かれている。有志によって動画上のプレイヤー名として名付けられそこから派生していった「トワ」もこの類である。
容姿は完全オリジナルの他、先述の初期デザイン案やかばんちゃんをベースにした園長も。
プレイヤーの分身として
創作園長
その後、けものフレンズ3では
NEXON版の直後の出来事として推測できるアプリ版けものフレンズ3では、直接登場はしていないもののメインシナリオの各所でNEXON時代のプレイヤーの存在を仄めかすセリフが存在する。
ミライからは旧友のように思われているかのような描写がある他、サーバルやマイルカ、タヌキなど一部のフレンズが「園長」の名を口にする場面も存在する。ただしホワイトサーバルのように、存在自体を知らなかったフレンズも少なからず居る模様。
またガチャムクコラボシナリオ内では、アプリ版のパワーアップ要素である迷宮ゾーンは園長と守護けもの達が作った場所である事がオイナリサマとマカミの口から示唆されている。
シーズン3の0章では園長自身の紹介として長期ゲストとしてパークに女の子を呼んでおり、副園長になったカコに連絡を入れていた。
カコも今園長がどこにいるのかは分かっていなかったが(『もしかしたら、遠い国にいるのかも』と考察はしていた)、ヒカリのモノローグによると本土でジュニアスカウト活動をしており、現在でも動物や子供たちのために頑張っている模様。
2023年10月現在、シーズン2でカコが作成した資料映像、及びセーバルの回想以外で本人の登場は無し。
なおその中ではNEXON版同様に直接の台詞は選択肢やメッセージとして出ずにサーバルらが発言を復唱する形で描写されており、また名前を呼ばれている箇所は「……」とぼかされている。
この二点は『3』本編の主人公である隊長と明確に区別されている点であり、もし登場する場合は同じ形式になるものと思われる。