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概要編集

地球と同様に岩石を主成分とした惑星で、天文学においては岩石惑星と同義語である。


地球型惑星は金属質のコアの周りを岩石質のマントルが取り囲んだ構造を持ち、表面にはマントルより比重の軽い岩石が地殻を形作っている。コアとマントルの比率はさまざまであるが、基本的にはマントルの方が体積・質量が大きい。


太陽系の地球型惑星の金属質コアのは質量基準で惑星の3割程度を占めるが、水星だけは例外的にコアの質量比が大きく7割ほどにもなる。惑星ではないが岩石質の衛星である月は水星とは対照的にコアの質量比が小さく、1割以下である。


地球型惑星は一般巨大氷惑星や巨大ガス惑星よりも質量がずっと小さい。巨大氷・ガス惑星にあるようなリングや多数の衛星もない。


平均密度は3-6g/cm³程度と高い値になる。加圧されていない岩石の密度は2.5-3.0g/cm³程度だが、地球型惑星では金属質のコアがあることと自重による圧縮があるので高い密度になる。


太陽系の地球型惑星編集

太陽系では水星金星地球火星の4つが地球型惑星に該当する。

惑星の他にも、地球のなどいくつかの衛星は地球型惑星に準じた成分を持つ。


太陽系の地球型惑星の中では質量・平均密度が最も大きいのは地球である。



表面の環境が地球と全く似ていなくても岩石が主成分なら地球型惑星と呼ばれるし、

地表の環境が地球とそっくりでも岩石以外が主成分なら地球型惑星ではない。


太陽系外の地球型惑星編集

太陽系外惑星の中にも地球型惑星は多く見つかっている。太陽系外惑星の組成は惑星の平均密度から間接的に推定できる。地球半径の1.5倍以下、地球質量の3倍以下の惑星はだいたいが地球型惑星だと考えられている。それより大きい惑星は氷やガスを含んだタイプの惑星である可能性が高くなる。


岩石は酸素・ケイ素マグネシウムを成分とした不揮発性物質で、これらの元素は宇宙に豊富に存在するため、星間物質が収縮して恒星が形成される際に氷が凝集できないような高温の環境ではケイ酸塩のダストとしてさかんに生成する。このがダストが集積すると岩石質の微惑星が形成され、それが集積して惑星になる結果として岩石惑星は自然に形成される。


太陽以外の恒星でも岩石の材料となる酸素・ケイ素マグネシウムなどの元素の存在比は太陽と似たようなものであることが分かっており、岩石惑星は宇宙においてありふれた存在だと考えられている。


実際にサイズあら地球型惑星と推定される太陽系外惑星は数千個単位で発見されている(ただしその中で密度が分かっているのはごく一部のため地球型惑星であることが確実な惑星もごく一部に限られている。

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