データ
概要
『ウルトラマントリガー』第3話「超古代の光と闇」に登場したガゾート。
闇の三巨人の一人であるヒュドラムによって闇の魔力を注入された個体であり、そのためか原点と異なり目が赤くなっている。原作通りの鳴き声の他、「トモダチ」とも聞こえる鳴き声を放つ(実際、テレビ放送の字幕にて、「トモダチ」と発言した事が示唆されている)。
ヒュドラムは自身の言語を変形『闇』怪獣ガゾートを差し向ける直前に調整していた為、それがガゾートにも反映されて「トモダチ」と発する事ができた可能性が非常に高い。
また、メトロン星人マルゥルの発言から、『トリガー』の世界でかつて出現した可能性が示唆されている。
活躍
ヒュドラムが発生させた黒い竜巻の中でクリッターたちが融合することで誕生し、街を襲撃するがGUTSファルコンと交戦、続いてウルトラマントリガーと交戦する。
トリガーがスカイタイプにチェンジすると互角の空中戦を繰り広げるも、GUTSファルコンとトリガーの連携攻撃で一気に劣勢となり、ランバルト光弾で撃墜されて怯んだ直後にランバルトアローストライクをモロに喰らって爆砕された。
なお、第12話ではガゾートのGUTSハイパーキーが登場。暴走するトリガーダークを止めるべく、アキトがGUTSスパークレンスに装填したが、ウルトラマントリガーの登場により未使用に終わった。
ヒュドラムの支配下になった個体ではあるものの、クリッターの共食いの習性は残ってしまっていたのか、劇中でGUTSファルコンに対して「トモダチ」と言ったり、トリガーに噛り付き、トリガーに対しても「トモダチ」と言っている。
無人機であるGUTSファルコンを「トモダチ=食べ物」と認識したことについては、原作にてクリッターが飛行機に乗った人間を捕食するシーンがあるため、無人機と知らずに捕食しようとしたと考えれば自然である。
"原生する野良の怪獣"としての赴きが強かった『ティガ』版と比べ、『トリガー』版は見方によってはヒュドラムの手によって無理矢理怪獣化された後にウルトラマンに倒されるという、ある意味では原作よりも救えない最期となってしまったと言えるだろう。
余談
スーツは恐らく『セブンガーファイト』の撮影に使われたものをそのまま流用していると思われる。かつてのスーツと比べると胴体の幅が狭くなったことで全体的に肉厚になり、大分印象が変わっている。また、口の開閉ギミックがない。
初期案のなかでは上述したタロウのように、ヒュドラムが「対象がトモダチである」とガゾートに吹き込む案もあった様子。