概要
2018年6月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始し、2021年8月に完結。現在は外伝連載中。作者はケンノジ氏。
後にカドカワBOOKSから書籍化。既刊7巻。イラストはKWKM氏が担当。
電撃コミックスNEXTから漫画版が出版。既刊6巻。荒木風羽氏が作画を担当。
伝説級の強さを持つ暗殺者が、魔王を倒した後に暗殺者をやめて、憧れていた普通の生活を送ることを目指す異世界ファンタジー。
あらすじ
伝説級の強さを持つ暗殺者ロランは、単独で史上最強の魔王を倒す。
それを機に暗殺者をやめて、ずっと憧れだった普通の生活を送ることにした。
これまで得た知識、経験を活かし、冒険者ギルドの職員になることにしたロラン。
だが、暗殺者として生きてきたロランにとって、普通の仕事なんて楽勝だった!
表の顔は、下っ端だが冒険者や同僚に頼られる評判の良い職員。
だが裏の顔は、国王、ギルドマスター、騎士団長、誰も頭が上がらない伝説の暗殺者。
普通を知りたい最強の男の超余裕な日常生活が始まる!
登場人物
主要人物
- ロラン・アルガン
主人公。最強の暗殺者。「ロラン・アルガン」は偽名で本名は不明。
暗殺者の師匠の下で暗殺術を学び、対人戦闘においては勇者のアルメリアや魔王のライラすら上回る。これまでに多くの暗殺を成功させ、王族、貴族、富豪、悪党にも名が知れ渡って幾度も依頼されており、その依頼が相手の弱みにもなっている。
スキルは「影が薄い」という文字通り自身の存在感が薄くなるという本来なら外れスキルだが、暗殺者にとってはこの上ない最強のスキル。
容姿は良く落ち着いた性格で、何でも物事を卒なくこなすため女性からかなりモテる。また、情報収集などで女性と性交することがあったため、作中でもライラを始めとした女性(同意であれば)と性交をする場面も多々ある(その際、WEB版では「自主規制」の文字が出る)。
フェリンド国王のランドルフの依頼で勇者パーティーに同行し、一同が魔王城へ攻め込む前に先行してライラと対峙して勝利。だが、ライラの死の偽装に協力してランドルフに魔王討伐を報告し、自身は相打ちになって死んだことにする。その後、「普通の生活」を送りたいという夢を目指し、募集していた冒険者ギルドの職員に就職する。
ギルドでは、どんな仕事も最高にこなす上に担当した冒険者に的確なアドバイスで大幅な成長を促し、またに任務に同行して冒険者を助けている。それらの功績を立てても横柄な態度を取らない謙虚な姿勢によって、同僚はもちろん、冒険者達からも尊敬と敬意を払われ人気者となる。
- ライリーラ・ディアキテプ
メインヒロイン。歴代最悪と謳われた魔王。愛称「ライラ」。
魔王城に一人で乗り込んで来たロランと対峙するも完敗。しかし、魔王という立場に嫌気を刺していることを察したロランに生かされて共に自身の死を偽装してもらう。対魔王専用の首輪を付けられて弱体化するが、猫に変身してロランと行動を共にする。
この一件でロランに惚れて正妻を自称する。
勇者パーティー
- アルメリア・フェリンド
勇者。フェリンド王国の第一王女。
元々はヘボパーティーだったが、依頼で同行したロランに鍛えられてからは一流の勇者パーティーに変貌する。自分達を強くしてくれたロランに尊敬以上の想いを抱いている。魔王と戦う前に先にロランが魔王を倒したことで、その手柄を奪う形となるが、ロランが死んだことを信じず、自力で探してロランのもとにたどり着く。
- エルヴィ
聖騎士。
- リーナ
魔導士。
- セラフィン
神官。
フェリンド王国
- ランドルフ・フェリンド
フェリンド王国国王。アルメリアの父親。
ロランにアルメリア一行の動向を依頼し、魔王討伐の報告を受けた後、彼から普通の生活を送る夢を知って驚きつつも認知する。
ラハティ支部冒険者ギルド
- アイリス・ネーガン
ラハティ支部長の妙齢の美女。
自他ともに厳しい性格で、今まで彼女の面接で採用された者はいなかった。面接に来たロランを胡乱げな様子を見せていたが、辱め(暗殺術でパンツを脱がされた上に履かされて戻される)を受けながらも彼の実力を知り採用する。採用後も数多くの実績を叩き出す彼に多大な信頼と好意を抱く様になる。
- ミリア・マクギュフィン
ラハティ支部の受付嬢。
支部では一番若手で、ロランの先輩にあたるが、ロランの実力に感銘を受けて好意を寄せる。
- モーリー
ラハティ支部の職員。
元Cランク冒険者で、かなり横柄な態度を取るが、仕事の方はいい加減であまり有能ではない。新入りのロランを気に入らず、色々とケチ付けたりやっかんだりするが相手にされていない。女好きで、ミリアを始めとした美女に言い寄るが、それも相手にされていない。
冒険者
- ニール
Dランク冒険者。