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解説編集

1999年5月10日発売。

ブギーポップの誕生」を描いており、第1作『ブギーポップは笑わない』より前の時代が舞台。

「4人の変わり者」の視点による短編連作の形式をとっており、最後にすべてが繋がっていく。


カワバタヨシヒロ作画で漫画化している。


キャラクター編集

『探偵』。統和機構の合成人間であり、捜査を主な任務とする。

寺月恭一郎の調査中に、幼き頃の霧間凪と出会い、彼女の憧れ・目標となる。

凪を救うために組織を裏切った結果、モ・マーダーに殺される。

今わの際に、まだ名もないブギーポップと対面に、彼を「死ぬ直前にのように浮かび上がってくる、不気味な幻」と評したことで、ブギーポップの名付け親となった。


『作家』。凪の父親。

自身の作品が、自分とは違う評価を得ていることに悩んでいる。

そして、自分の読者の何人かが、異常な能力を身に着け、その結果、行方不明になっているという衝撃の事実に直面する。

彼の著作を読んだMPLSは、その力を刺激される――その危険性を組織に見抜かれ、モ・マーダーに殺される。


『暗殺者』。統和機構の戦闘型合成人間。

スケアクロウや誠一を殺した張本人。連続殺人犯が組織の標的となったため、その正体を探る中、凪と出会う。

油断したところを真希子に殺され、その後、真希子自身もブギーポップに殺された。

真希子が連続殺人犯であることが世間に知れると、凪を含めた彼女の患者たちや病院にも悪影響が出ることが予想されるため、モ・マーダーが連続殺人犯という扱いになった。


『人の恐怖を喰らう者』。幼い頃に凪が入院していた病院に務める女医で、彼女の主治医だった。

慎平が凪を救うために投与した薬の残りが、彼女の病室に落ちていたのを発見。好奇心からそれを自身に投与した結果、超人的な肉体、相手の弱点を見抜く能力を手に入れ、他者が恐怖を感じる瞬間の脳を食らうことを至上の快楽とする「フィア・グール」となり、連続殺人事件を起こした。事件を隠蔽したり獲物を見つけるために、弱点を見抜く能力によって権力者たちを傀儡にし、最終的には統和機構に影響を及ぼすほどとなった。

新たな獲物として、成長した凪を選ぶが、彼女に反撃された上、ブギーポップの攻撃により絶命。世間的には、連続殺人事件の最後の犠牲者という扱いになった。


後に『炎の魔女』と名乗る少女。

幼い頃は原因不明の病気で入院を余儀なくされていたが、その原因が「進化」のなり損ないであることが慎平に見抜かれ、彼にそれと知らず薬を投与され、完治する。探偵と名乗る慎平に憧れ、また誠一が殺されたことから、自らも探偵まがいのことを始める。

連続殺人事件を追う中で、真希子と再会、モ・マーダーとも出会う。最終的に真希子に襲われるが、これを退ける。そして、後に腐れ縁となるブギーポップと出会う。


当時、中学生。モ・マーダーに致命傷を与えられて瀕死の状態のスケアクロウと偶然出会ったときに、「誕生」。

彼から「ブギーポップ」の名前と、ズタボロになった黒いコートを与えられる。

ほどなくして「誕生」を母親に感づかれ、真希子の診察を受ける。そのときすでにフィア・グールの片鱗を見せていた真希子の本質に気づき、剣呑な会話を交わした。その際に診察室で流れていた曲こそ、彼が口笛で吹くようになった「ニュルンベルクのマイスタージンガー 第一幕への前奏曲」である。

そして数年後、凪を襲う真希子を、鋼鉄ワイヤーで仕留め、結果、凪の命を救う。


関連タグ編集

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