概要
ゲーム『大逆転裁判』に収録されている最初のエピソード。
『大逆転裁判』シリーズの物語が、大日本帝国という舞台から開幕。主人公・成歩堂龍ノ介の運命を大きく左右させる裁判の様子が描かれる。
最初のエピソードということで、ゲームの進め方を解説するという、いわゆるチュートリアル的役割も備えてある。
事件内容
- 事件現場‥‥洋食堂(レストラン)《ラ・クワントス》
帝都の南東に構えられた、高級な西洋料理店(レストラン)。
数年前に外国人居住地として開発され、ホテルが立ち並ぶ、ハイカラな区画の一角にある。
- 事件発生日時‥‥11月19日
裁判は、同月22日に行われる。
- 状況
午後2時‥‥客の少ない時間帯にて発生。
店内に響きわたった1発の銃声の後、胸部に銃弾を受けた被害者のそばで、拳銃を片手に立ちつくす被告人の姿が、複数の証人に目撃された。
関連情報
- 帝都勇盟大学
またの名を“勇盟大学”。被告人をはじめとした事件関係者数名が、この大学の関係者‥‥学生や教授として該当する。
- 極秘裁判
今回の事件における裁判の形式。一般には開廷を知らせず、傍聴人は軍・政府関係者のみとなっている。
大英帝国から注目される重大さゆえに、政府の命によって指定。大審院において、迅速な解決が求められている。
関係者
担当弁護士兼被告人。帝都勇盟大学二年生。
訪れた洋食堂《ラ・クワントス》にて珈琲を飲みながら過ごしていたが、帰ろうと店の出口へ向かったところで事件に遭遇。逮捕される。
法廷の手続きがコンランする最中、審理開始早々、自分で自分を弁護することを名乗り出る。
弁護士の資格を持つ。帝都勇盟大学二年生。
洋食堂《ラ・クワントス》にて、親友の成歩堂と過ごしていたが、事件発生以前に解散し、成歩堂より一足先に退店。その後、成歩堂が裁判にかけられると知ると、彼の弁護を担当すべく、裁判前夜に代理人の変更を申請。自身の大英帝国留学が取りやめになる可能性を承知の上で審理に臨む。
ただし、審理開始早々の成歩堂の立ち回りにより、担当弁護士ではなく、横で成歩堂を支える役回りとなる。
亜双義の法務助士。
審理のウラで奔走し、証拠品を持参すべく弁護側のもとへ現れる。
1話限りの担当検事。
- ジョン.H.ワトソン
被害者。医学博士。
事件より3年前、勇盟大学の教授として、大英帝国から招き入れた。
英国人の被害者ゆえに、裁判が大英帝国の注目を集める要因にもなっている。
大日本帝国限りの裁判長。
本エピソードでは語られないが、慈獄政士郎という名前。
証人
洋食堂《ラ・クワントス》にて、給仕長をしている。
食器の後かたづけの最中、響きわたった銃声により、急いで厨房(キッチン)から飛び出して事件を目撃。
事件のあらましを述べるための参考人として第一に登場。
- 渦久丸泰三
帝国軍人。軍曹。
赤ん坊の九郎丸を背負っており、背中から度々カオを見せる。
決定的な《目撃証人》として出廷。しかし、事件発生当時は、名物のビフテキに“クギづけ”だったとのこと。
- 園日暮三文
骨董屋。帝都・二丁目カドの《ぽんこつ堂》亭主。
現場となった洋食堂の常連。骨董に興味のありそうな客を探しては、“商談”をふっかけている模様。
事件当日は渦久丸に接触しており、裁判では彼とともに出廷。しかし、事件発生当時は、フトコロに忍ばせておいた上物の《宝永小判》を紛失したとして、銃声そっちのけで床に這いつくばって小判を探していた模様。
大英帝国からの『研究留学生』として、勇盟大学の医学部に籍を置く。
被害者の食卓の向かい側にて事件を目撃したとして証言。
その他
勇盟大学法医学教授。亜双義の恩師。寿沙都の父親。被害者と友人の関係にある。
亜双義が《弁護士》として裁判に負けて、大英帝国留学が“中止”になるという事態を阻止すべく、成歩堂に自分で自分を弁護することを提案。
さらに、被害者との間柄から、事件の《真相》にも興味を示しており、娘の寿沙都を使いに走らせて、真相解明に力を尽くす様子も見られる。