概要
東方Projectに登場する大妖精とフランドール・スカーレットのカップリング。
二名はいずれも『東方紅魔郷』に初登場した。加えてその登場は近接した周辺地理におけるものであり、同作中では大妖精は霧の湖の湖上、フランは霧の湖の湖畔に建つ紅魔館の地下にそれぞれ登場している。
大妖精についてはその同一性は不明ながら霧の湖以外の場所でも活動している大妖精と思しき個体が描かれた事もある(『東方三月精』)が、一方でフランは紅魔館から出る事が無いとされているなど両者の物理的な接点には近くも遠い隔たりもある様子である。
原作では両者が出会っているような描写は見られていない(2015年9月現在)。
宴会文化が盛んな幻想郷においては紅魔館でもパーティが開かれることがあり、開催回によっては大妖精と同じく妖精であるチルノや三月精の面々、リリーホワイトなどが招かれたこともあったようであるが、ここに大妖精に関する描写は無く、加えてフランの側も同機会を含めパーティに顔を出すことが無いようなので、宴会を通して二名が出会うかどうかも同現在時点では不明である。
その交流については主に二名にまつわる二次創作によって様々に想像されるものとなっている。
二次創作では
二次創作では二名の交流について、そのそれぞれの性格を理解の点からも様々な創作の方向性がある。
フランは『紅魔郷』で登場して以降そのバックストーリーの性質や以後の登場が稀である事もあって『東方文花帖』での様子も加味しつつも様々なパーソナリティのあり方が想像されており、大妖精については本人のセリフなどを伴って性格が語られる事が先述の現在時点では見られていないため、こちらも様々な性格特性が想像されている。
一方で本人たちの種族的特性を強靭さの点から見る時、大妖精は単独では比較的非力な部類とされる妖精であり、フランは「 幻想郷のパワーバランスの一つ 」(稗田阿求評、「幻想郷縁起」、『東方求聞史紀』)である吸血鬼である。
両者は種族的強靭さの面ではアンバランスな二人であるが、創作のあり方によってはだからこその互いの相性の良さとして描かれる事もある。
例えば創作によってはともに純粋で純朴なキャラクター性が見出される事もあり、力の強さと純粋さの故に地下室に閉じられているフランと幻想郷中を満たす「 幻想郷的な力 」(八雲紫評、『三月精』)である自由な大妖精とが出会い交流する様などは、カップリング的な「大フラ」の創作の一角でもある。
創作ごとに二人のパーソナリティをどのように見出すかによって違いはあるものの、二人に関連して醸成された二次創作的アプローチを通してみる時、極めて相性の良い在り方を見出すことのできる二人でもあるため、両者を取り巻く人間関係も含めながら、様々な形での「大フラ」が想像されている。
また二次創作においてはその容姿が描かれる際の傾向として比較的幼く描かれる事が多い事も共通しており、構成によってはその幼さからも二人の相性の良さを見ることもある。
「東方キャラの日」
pixivでは東方Projectに関連したユーザー企画の一つとして「東方キャラの日」がある。
これは東方Projectに登場するキャラクターに関連した日付などをそれぞれ見出し、その該当日や期間に該当するキャラクターの作品をつくろうというものである。
大妖精とフランについても関連する「東方キャラの日」が企画されているが、pixivでは両者にまつわる「東方キャラの日」に開催日が重なったものもある。
その日は7月4日であり、「東方キャラの日」としては大妖精については「7月4日は名無しキャラの日」、フランについては「7月4日はフランちゃんの日」として企画されている。
その他のタグ
pixivでは大妖精とフランのカップリングについて本タグ(「大フラ」)の他「フラ大」のタグも用いられている。
東方Projectのカップリング名においてはその名称に見る前後(左右)が一般的なカップリング名で前提づけられる「攻め / 受け」に必ずしも一致するものではないというタグの運用文化があり、「大フラ」及び「フラ大」は相互の属性を互いに含み合う関係でもある。
一方で作品の要素に合わせて先の「攻め / 受け」の等の関係性を表現するために使い分けられる事もあり、「大フラ」及び「フラ大」においても前者と後者の双方の意味、使用方法が併存している。