概要
文字通り女児(小さい女の子)が着るための水着。
だいたい幼稚園児から小学校高学年あたりが着ることを想定して作られている。
ただし、想定されているだけでサイズが合い着られるならば女児以外、中高生(少女)や成人女性でも当然ながらその限りではない。
デザイン
ファッション水着の一種でもありスクール水着等に比べると、デザインはメーカー各社様々である。
シルエットはスタンダードなワンピースタイプ、サマードレスとショーツを併せたようなAラインタイプ(元々は1940年代のワンピース水着のスタイルでもある)、上下が分離されたセパレート水着に分類されるビキニタイプ、タンキニタイプ、キャミキニタイプ等様々で、女児向け特有のファンシーなデザインが多い。
レディース水着(大人向け)にもパレオ、フリルパンツ、フィットネスクラブ用の水着(スポーティーな外見でスカートが付いている)など、Aラインに類似のものがあるが、デザイン面で大人らしい外見となっているので違いは判りやすい。
女児ではなく少女向けのジュニア水着との境目は曖昧だが、子供用という共通の存在でもあり別に明確に分ける必要も無いだろう。
絵で描く時は以下の特徴を意識するとそれらしくなる。
- 肩紐やスカート部分にフリルが付いている
- 基本的に、股下がハイレグほど攻めたカットはされてない(いわゆるローレグ)
- 色はピンクや水色など、女児が好きそうな可愛い色が多い
- 黒や紺でも、絵や図柄や文字が大きめにあしらわれていたり、華やかな色をしていたりする
- リボンや縁取りなど、アクセント要素のワンポイントが付いている
好みのデザインは個々それぞれなので、一概に『こういうデザイン上の特徴を備えたものが女児水着である』と定義する事は難しいだろう。
しかし、水着売り場や民営プールや海水浴場などでは、スカート付きレオタード系統やAライン系統のものが人気が高い印象が強く、オーソドックスな存在と言える。
やはり、ふりふりでひらひらしたデザインを好む女児が多いようだ。
サイズ
下は80cm用くらいからあるが、このサイズはベビー水着として扱われることもある。
上は160cm用(155~165cm)があるため、体型次第では中高生はもちろん成人女性でも着ることが出来る。(実用性や似合うかどうかはさておくとして)
稀に170cm用(165~175cm)がある商品も見かけるが、大抵は160cm用までが多い。
構造上の特徴
大人用の水着は胸部内側に胸パッドが付いているが、女児水着では基本的に胸パッドを付けたり、パッドを入れるポケットが付いておらず、透け防止の裏地の布を付けただけになっているものが大半だが、150や160といった大きめサイズではパッド一体型の裏布を用いるなど対応しているものもある。
2010年代以降、赤外線盗撮防止の為により一層の透け防止機能が強化された生地が使用されている。(メーカーカタログなどでこれらが製品特徴とされるようになった)
これらの特徴はスクール水着にも共通するものである。
女児水着には、フロントに女児向けアニメのキャラクターがプリントされているものも多い。
美少女戦士セーラームーンや魔法騎士レイアースなど放送時期のラインナップは多岐にわたる、もちろんプリキュアシリーズもある。
女児用の浮き輪、ビニールプール、ビーチバッグ、ラップタオル、レジャーシートetcと並び、とにかくかわいい。
女児たちの間では、スクール水着はプライベートで着るには地味で人気が高くないことも珍しくなく、可愛さがあふれるファッション水着は『着てみたかった水着』として語り草になるとかならないとか。