概要
江戸時代(序文に宝暦12年(1762年)5月と記載)に詳細不明の人物・南谷先生によって書かれた、日本全国の山や川で目撃された異物を記録したという『姫国山海録』に記載されている怪異。
宝暦12年の4月に、出羽国(秋田県)の百姓孫右衛門の妻が産んだとされる。
なお同年6月3日に書かれた『津軽編覧日記』においても、秋田で頭が前中後と3つに分かれている子が生まれたという記録が残されているという。
余談
2002年に国書刊行会によって出版された『百鬼繚乱-江戸怪談・妖怪絵本集成』には、『姫国山海録』が収録されているが、同じく人から産まれたという広島伝馬町の怪物とともに人権上の配慮によって掲載されていなかった。
そのような経緯があったが、近年では妖怪関連の企画展などの図録では再掲されるようになった。