概要
大分県と宮崎県の県境に位置するJR九州の日豊本線の駅。1923年に宗太郎信号場として開設され、1947年3月1日に駅に昇格した。
正確な住所は、大分県佐伯市宇目大字重岡。駅周辺は「宗太郎峠」と呼ばれる山々に囲まれており、秘境駅として知られている。駅のすぐ傍には国道10号線が通っており、数件の民家があるだけである。かつては駅舎もあったらしいが、今は撤去され、跡地には電話ボックスが立っている。停車するのは2018年3月現在で上り線で早朝と夜間合わせて一日2回、下り線で一日早朝1回のみとなり、利用者数は一日一人にも満たない。ちなみに宗太郎の地名の由来は、昔この地に移り住んできた「洲本宗太郎」という名の人物から由来しているとのこと。
秘境駅とされてはいるが、前述の通り国道10号で延岡からも佐伯からも車やバイクで行くことは可能。予約制だがオンデマンドバスも駅近くに来る。
2020年10月からJR九州が運行を開始した特急「36ぷらす3」の土曜日に走る宮崎発大分行き「緑の路」コースでは、宗太郎駅に特別停車するとの事。
余談
2020年4月2日にテレビ東京系で放送された『ナゼそこ? 秘境に暮らす衝撃の人物3時間半スペシャル!』にて、宗太郎駅周辺の集落が紹介された。2020年時点で全4世帯・8人ほどが暮らしており、色々な野菜を作って、物々交換をして生活しているとのこと。
青春18きっぷ利用だと九州難関区間と呼ばれる。それもそのはずこの駅を通る普通列車が上りが6時台に1本と20時台に1本の計2本なので朝の便に乗れなくても夜の便に乗れば1日で基本的に突破できるけど、問題は下り、つまり鹿児島中央に向かう方向は6:54(2023時点のダイヤ)のみでどうあがいても1泊が必要という。そのため18きっぱーからは、この区間は「宗太郎超え」と呼ばれることもしばしば。