概要
『ドラえもん』に登場するひみつ道具の1つで同サブタイトルでもある。
てんとう虫コミックスプラス第4巻に収録。
巻き紙状であるこの紙の一部を切り取り、人や物がどこにあるか尋ねながら熱をあてるとその探し物がある場所を示す、なぞなぞ形式の文があぶり出される。
あらすじ
お正月、のび助からお年玉をなかなかもらえないドラえもんとのび太。どうやら、のび助はどこにしまったのか分からなくなってしまったらしい。
そこでドラえもんは宝さがしペーパーを取り出し、ストーブであぶると「あたたかい池の近くに住む双子の家」が浮かび上がってきた。ドラえもんはあたたかい池はお風呂で双子の家は鏡であることに気づき、鏡の裏の棚を開けたら本当にお年玉が出てきた。
お年玉を貰って、一安心した2人は空き地で皆と遊び、のび太はしずかと羽根つきをし、ジャイアンはスネ夫のラジコン自動車を走らせる。遊び終えて、帰宅した2人はお年玉をたくさんくれるのび郎おじさんが未だに来ていないことを知る。そこで2人は宝さがしペーパーでのび郎を探すことにし、宝さがしペーパーに浮かび上がった文章は「日のしずむ所白い川を右にまがり黒い森を左にさばくのむこうにねむっている」であった。
近所を探し回るも見つからなかったがドラえもんは日が沈み始めたことから「日の沈む西の方へ進めばいい」ことに気づく。白い川は白川さんの門標で黒い森とは日焼けした森さんで砂漠は公園の砂場であり、砂場の向こうに酔ったのび郎がベンチで寝ていた。起きたのび郎と共に帰宅する最中、2人はお年玉をもらうことが出来た。
アニメ版1988年1月8日放送分
- サブタイトルがたからさがしペーパーに変更
アニメ版2023年1月7日放送分
- 空き地で遊ぶシーンはカットされ、のび郎探しはのび助からお年玉を正式に貰った直後に行われ、のび郎発見までの間に後述のアニメオリジナル展開が見られた
- 裏山において、スネ夫のラジコン飛行機をジャイアンがなくしたことから、ラジコン飛行機探しを手伝うことにし、神社の焚き火で宝さがしペーパーを温めると「あらぶる獅子がにらむさき 巨大なる長老にだかれる」が浮かび上がった
- 獅子は狛犬を意味し、狛犬が見つめる先にある巨大なる長老は樹齢数百年の巨大な木であり、その枝にラジコン飛行機が引っ掛かっていた
- 次にしずかを初めとした女性陣3人が初詣において、知り合ったおばあさんのなくした財布を一緒に探すことにし、宝さがしペーパーには「八百の店の横をとおり過ぎ黒焦げた門松が指ししめすものに新年の礼をつくすべし」が浮かび上がった
- 八百の店は八百屋、黒焦げの門松は門松の影、指し示した先にあったのは自動販売機で深く挨拶をすると自動販売機の真下に落ちているお財布を発見する
- お財布をおばあさんに届けた頃にはすっかり日がくれており、そこから原作の展開が再開されるが森さんは未登場で代わりに森家が黒い家とされた
- 原作ではのび郎も加えて、帰宅途中にのび郎からお年玉を貰って幕引きだったがお年玉は野比家に到着後に貰うことになり、帰宅後、両親に促されたこともあり、ドラえもんとのび太がのび郎に新年の挨拶をして、幕引きとなる