概要
『宿屋で満足するしかない』とは、にちか氏が描く、とある宿屋のお話。
旅の疲れを癒やす為に強面の冒険者達が今日も宿屋を訪れる。
ひょんな事からサティは宿屋を手伝う事になったが…。
現在、ニコニコマンガで連載が決定している。
登場人物
サティ
自称新人勇者。
天の声からお告げを貰い、学校も中退して勇者になることを決意した。
但し、犬に懐かれて気絶するほどのヘッポコである。
ルイの事を凄腕の剣士と勘違いして弟子入りを申し込んだ結果、宿屋で働く事になった。
その後、倒す目標であった魔王を倒されたので住み込みで働くことになるものの、それでも勇者の夢は諦めきれておらず、自由時間に勇者の修行をする等の行動をとっている。
天の声と会話ができ、基本的に勇者と認識して貰えないので呼ぶことがある。また魔王が討伐された現在でも天の声と交信できる。
勇者になる前から勇者に憧れており、実際になった時には「村の振興にもなり、母や村の皆にも喜ばせられる」という理由もあって嬉しかった、と語っている。また、興奮したりするとその村の訛りが出る。
キノコ等の山菜にも詳しいらしく、実際その知識で(勇者っぽいかどうかはともかく)食べられるキノコを採取するクエストをしていたルイの助けにはなった。
32話及び33話で、魔物が可愛く見え、逆に普通の動物が魔物に見える感性であることが判明、
しかも魔物側からあまりにも弱すぎて相手にすらされないという事態になっていることも判明した。
更にそんな状態でありながら、転ぶだけで瀕死になる(HP3/3→1/3)ので、ルイに出会うまではこっそりと回復して貰っていた。
また、武器も手製の棍棒(こうげきりょく1)である。本人曰く「一本の木から削って作った」とのこと。
・・・が、同時に「重いから中身をくり抜いて軽くした」と語っていることからも分かる通り、一般的な剣と盾を装備した状態ですら身動き出来ないレベルで貧弱である。
(なお投稿者コメントによると、残りは「ぬののふく」と「バンダナ」のぼうぎょがそれぞれ1とのこと)
それでも勇者としての(能力は無いが)心意気は常に十分である。
2015年のクリスマスと2016年の正月にEXTRAジョブになっている。そのどちらも「まりょく」に関する効果だが・・・ 。
ルイ
宿屋の店主。
職業経験は豊富で、サティに様々なアドバイスをしてくれる。
仏頂面だが、内心はサティの弟子入りを喜んでいる様である。
NPCという設定だが、サティよりずっと強そうに見える。
実は、100年前は魔王として君臨しており、無限の魔力により圧倒的な強さを誇っていた。
しかしある時、ふと足の小指を角にぶつけてしまい、癒しの魔法が使えない魔王は痛みにもがく。
そして『魔王が出来るのは破壊のみ、誰も癒やすことはできない』事に気付き、改心して現職に至る。
ルイ(Lui)という名前は魔王だった頃の名前であるルキフェル(Lucifer)を改変したもの。
年齢は優に200歳を超えているが外見はサティの少し年上くらい。
普段は頭髪の一部に色が入っている様に見えるが、角である。
興奮すると固く大きくなって反り立つ。
これでも宿屋を始めた頃には野外営業(前述の通り回復魔法が使えない為、勿論客が寝ている間は魔物から客を守らないといけない)を行っており、
街に宿屋を構えた後も魔王の特権である一度に複数回行動できる能力もあってか、サティを雇うまでは一人できりもりしていたようである。
実際に「食料調達のついでに出来そうなクエストで小遣い稼ぎをしてる(ルイ談)」だけでその街で一番優秀な戦士になっている。・・・はい?
あとバリアなんて意味ありません。ついでに変身魔法も透明魔法も。
天の声
魔王を倒す為、勇者の素質がある者に声を掛けているらしい…が人選の基準は不明。
アイリ
天の声の正体であるお告げ天使。離れた所へ声を届けることができるマイク&マイクスタンド型の杖「お告げ杖」を使って声を届けていた。
しかし、実際には他のお告げの仕事が無いときにはサティの近くで見守り、時に回復魔法でサポートしていた。
サティを勇者に選んだ理由は「いつも前向きで一生懸命な所」。また、ルイに無謀だと突っ込まれた際には「ちょっと旅に出るのが早かっただけ」と返した。
サティを「おねぇちゃん」と呼んでおり、お告げではなんだかんだ言いながらもサティを応援している。
サティが無職になった時には、お告げでは「手段を選んでられない」と怒りながらも、実際はサティと同様に罪悪感で泣き崩れていた。(透明魔法でルイ以外には見えていなかった)
それでも直接助けないのは「天族には人間社会を混乱させないよう必要以上に干渉しない決まりがある」のと「自分が仲間になったら、下手したら自分の方が勇者にされる」とのこと。
魔王ポルポル
サティが倒す目的にしていた…。
エル
かつてルイの使い魔であった「小悪魔L」であり、魔王ポルポルの正体。
倒されたフリをして逃走し、変身魔法で無害クラスの魔物に変身した状態で森をさ迷っていたところ、ルイを見かけたので追いかけて来た。
なおポルポルという名は「せっかく頑張って魔王になったのに」と語っていたことから不満だった模様。(実際アイリにその名前で呼ばれた時には「その名前で呼ばないで」と返した)
ルイを「姐さま」と呼び、人間社会で暗躍していると認識している(勿論ルイ本人にはそのような認識はない)。
個体名としての「エル」も、ルイに与えて貰ったもの。(決め方は安直だが、本人は感動していた)
関連イラスト
第1話