寒
《音訓》カン・さむ(い)
《名乗り》さむ・ふゆ
《意味》
- さむい。乾燥して物資が乏しく、はだ身にこたえてさむい。〈対語〉暑・暖。
- さむさ。冬のさむさ。
- つめたい。〈類義語〉冷。
- こごえる。さむいめにあう。さむさで、からだを痛める。ひやす。〈類義語〉冱ゴ・凍。
- 物が乏しくてつらい。貧乏で苦しい。〈対語〉富・裕。
- かん。小寒と大寒。陽暦の一月五日ごろから立春の前までの三十日間。
《解字》
会意。「塞サイ・ソクの字の上部+冫(こおり)」で、やね(宀)の下にれんがや石(エ印)を積み、手で穴をふさいで、氷の冷たさを防ぐさまを示す。乾燥して物の乏しい北方のさむさ。
《単語家族》
《類義》
冷は、澄みきってつめたい。涼は、すがすがしくすずしい。冱ゴは、凍るようにつめたい。