概要
この言葉はウラジーミル・レーニンがロシア革命後の1920年に執筆した書籍( パンフレット ) Детская болезнь "левизны" в коммунизме( 邦題:共産主義における「左翼」小児病 )に登場する用語である。
意味
この書籍では「左翼内の急進主義」を批判する内容の書籍であり本来の意味としては共産主義勢力内部において、社会民主主義勢力等との一切の協力を拒否する姿勢をとるものという意味で使用されていた。
転じて
ただしこの書籍はレーニンの対立勢力であったアナキストに対する攻撃を目的として作られており、後に、本来の意味を離れ左翼の中では対立する人物や派閥に対するレッテル貼りとして用いられ、この言葉の対義語とされる日和見主義( 右翼日和見主義 )ともどもネガティブな意味合いを持つため、使用する場合は注意が必要な単語となっている。
類義語
同書籍には極左冒険主義という言葉も存在し、ブランキ主義とも呼ばれるが、こちらは客観的な情勢を無視し目的優先で無謀な主張や行動を行う勢力を指したが、この言葉も先の単語と同様の意味で対立する味方へのレッテルとして用いられている。
簡単に言えば
これらの言葉は共産主義思想を用いる人物および団体の未熟さを示すとされる。
批判の対象
この言葉は本来左翼共産主義と呼ばれる、レーニン主義やアナキズムなどを否定し、プロレタリア独裁の強調などを主張する団体等に用いられたと思われるが、理由は不明であるが日本国における左翼や一部リベラルにも適応可能となっているように思われる。