概要
遊戯王OCG第8期5弾「ロード・オブ・ザ・タキオンギャラクシー」にて登場した、風属性・機械族・ランク7のエクシーズモンスター。幻獣機に属する1体で、3つの効果を持つ。2番目と3番目の効果はエクシーズ素材が無くても使用可能である。
カードテキスト
レベル7モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
自分フィールドに「幻獣機トークン」(機械族・風・星3・攻/守0)2体を特殊召喚する。
(2):自分フィールドにトークンが存在する限り、
このカードは戦闘・効果では破壊されない。
(3):1ターンに1度、自分フィールドの「幻獣機」モンスター1体をリリースし、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
解説
素材に縛りはなく自己完結した効果のため、【幻獣機】を問わずランク7を出せるデッキへ出張可能。
呼び出した幻獣機トークンはリンク素材に使用可能。始祖竜ワイアームの融合素材にも最適。
(3)は幻獣機トークンをリリースすれば実質ノーコストの除去となる。
まず1つ目の効果は、エクシーズ素材を1つ消費することで自分フィールド上に幻獣機トークン2体を特殊召喚する効果。幻獣機は基本的に幻獣機トークンをコストに効果を発動するので、このカードによる支援は強力な武器となる。トークン自体には何の制約もないため、アドバンス召喚のリリースやシンクロ素材にしてもよい。
2つ目の効果は、トークンが存在する場合戦闘、効果破壊耐性を得る効果。これはほとんどの幻獣機の共通して持つ効果であり、1番目の効果と噛みあっている。1番目の効果で幻獣機トークンを用意すれば、破壊耐性を持ったモンスターとして運用できる。耐性維持に必要なトークンは幻獣機トークンでなくてもいいのもポイントとなる。
そして3つ目の効果は、自分フィールド上の幻獣機1体をリリースして、フィールド上のカード1枚を破壊する効果。これも1つ目の効果と噛みあっており、1つ目の効果でこの効果を使用するための幻獣機を確保できる。また、幻獣機の下級モンスターたちとは違い、リリースするのは「幻獣機」であり、自分自身をリリースしても破壊効果を使える。一見無駄な行為に見えるが、「緊急発進」の発動条件を満たしたり、墓地から特殊召喚して使い捨ての除去を行える。
この効果を用いたターンは攻撃できないので、素材となるモンスター2体で攻撃してからメインフェイズ2でエクシーズ召喚するなどの工夫をするとよい。
1つ目の効果と2、3番目の効果が連動し、かつ効果が単独で自己完結しているため非常に扱いやすく、幻獣機だけでなく他のランク7を扱えるデッキにも十分採用できるモンスターである。
実際、環境を席巻したデッキ征竜はランク7を連打する事に優れたデッキなので、No.11ビッグ・アイと共にこのカードは主力として扱われ、世界大会クラスでも大いに活躍を見せた。
...そのせいで幻征竜ドラゴサックなる愛称をつけられたりもしたが。
征竜に対する規制やルール変更などを経てからは、多少大人しくなったが、需要を失った訳ではなく、機械族を融合素材とするパンツァードラゴンなどを介して時折活躍している。