式守伊吹
しきもりいぶき
瑞穂坂学園魔法科に入学してきた一年生で、銀髪と赤い瞳が特徴の少女。
古風かつ尊大な口調でしゃべるが、外見が小さいためあまり威厳がなく、自分でもそれは気にしているらしい。小日向すももからは友達になろうとしつこく迫られ閉口しているが、本気で嫌ってはいない。
本作における一連の事件の黒幕であり、プロローグで魔法科校舎への侵入を試みた謎の人物の正体。類稀な魔力を持った術者でもあり、高峰小雪が魔法科校舎の爆破を決意したのも「それ以外に彼女を止める手段がない」と判断したからである。
上条信哉と上条沙耶は彼女の従者であり、共に秘宝を奪う為に暗躍している。
また、御薙鈴莉とは何らかの因縁があるらしく、鈴莉の魔法を使う神坂春姫を鈴莉の娘と誤解しつけ狙っている。
この地において最も高名な家柄である「式守家」の後継者候補だが、本来は分家の人間で、姉と慕っていた式守那津音の死を受けて跡取りに指名された経緯を持つ。ただ、伊吹自身は後継者の座を重荷に感じている。
どのヒロインのシナリオでも設定上重要な役回りを果たすが、彼女が何故「秘宝」を狙って暗躍したのか判明する真シナリオは、4人のヒロインのシナリオをすべてクリアした後に解放される。
上条兄妹の父・崇夜が、子供達の嘆願により亡くなった妻を蘇らせようとして式守家に伝わる「秘宝」を使い暴走させてしまい、暴走を沈める為に式守家の次期当主だった那津音が命を落としてしまった事がそもそもの発端であった。(秘宝を暴走させた崇夜自身も死亡。)
今わの際に那津音に式守家の次期当主に指名された彼女は大好きだった姉の遺志を継ぐべく頑張り誰もが認める次期当主に成長していったが、養父である式守家現当主護国(さねくに)が式守の「秘宝」を彼女ではなく御薙鈴莉に託し、鈴莉が託された秘宝を封印しようとしている事を知り激怒。
自らが真の式守家当主になる為には秘宝を使いこなさなければならない。それこそが亡き那津音の志を継ぐことだと思い極め、秘宝を奪還すべく従者の上条兄妹と一連の事件を引き起こす事になる。
小日向雄真達に説得された上条兄妹が離反しても諦めず、ついに秘宝の封印を解き、一時的に制御するが秘宝は暴走し魔力を吸い尽くされて瀕死状態に。
雄真が託されていた那津音の笛の音によって秘宝の暴走は抑えられ、雄真に魔力を分け与えられた事でどうにか一命を取り留める。
ようやく己の過ちに気づき激しい後悔の念に苛まれるが、那津音の魂と邂逅した雄真に「過ちに気づいたのなら償っていけばいい、間違いに気づけのだから今後は間違わずに式守の当主としての道を進んでいけばいい」と諭されて立ち直り、同時に雄真に惹かれていく。
雄真と一夜を過ごした後、諸問題を片付けて上条兄妹と共に瑞穂坂学園に復学。皆の前で堂々と雄真と腕を絡め、自らの恋心を宣言するのだった。
その後発売されたファンディスク『はぴねす!りらっくす』では晴れてヒロインに昇格した。
上条沙耶と同じくPC版では一種の隠しヒロインのような立ち位置だったため、キャラクターソングはなかったのだが、PS2版では念願のキャラソンを手に入れた。
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル:『作中ではボスキャラ的な立ち位置で長髪貧乳ロリでプライドが高く、作中ではトップクラスの強さを持つ魔法使い』という共通点を持つ