五人張り(四人掛かりで弓を曲げ、残る一人で弦をかける工程を必要とする強い弓)の様な、引くのには人並み外れた腕力を必要とする弓、またはそれを使いこなす猛者。
ちなみに、「三人張り」でも弓を引くのには60kgの腕力が必要とされ、「五人張り」は100㎏の腕力が必要である。
源義経は24kgの弓を使っていたが、平氏との戦闘中に海に弓を落としてしまった義経は、泳いでわざわざ取りにいったと言われている。これは彼の親戚縁者に五人張りの弓使いであるあの源為朝が居た上にまだ彼の事を知っている武士が多かった事も有って、「源氏の総大将とあろう者が張力が軽く弱い弓を使っている」事が平家側にバレると笑い者にされかねなかった為である。