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コンパウンドボウ

こんぱうんどぼう

弓の一種。 西洋で発達した機械式の弓。 1966年になって開発されたもので、現在では主にアーチェリーで使用される。
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コンパウンドボウとは、の一種である。

概説

英字では【compound bow】と綴る。
【compound】は「化合物」という意味で、それ故に漢字では『化合弓』とも書かれる。

洋弓の進化系で、現状ではその最先にある弓。
1966年のアメリカで、ホーレス・ウィルバー・アレン【Holless Wilbur Allen】によって開発された。
多数の力学的な要素を合理的に含んでおり、弓矢でありながら物理学の申し子といえる顔を持つ。
少ない力で威力と制度のある射を可能にし、ホーレスはこの功績からアーチェリー界の偉人と称えられる。

現在、世界的に最も普及している弓であり、主に狩猟用に用いられる。
なおオリンピック競技としてのアーチェリーでは、使用は認められていない。こちらはリカーブボウが使用され、日本でもリカーブボウのほうが主流を成している。

狩猟用具としては、半矢(矢が刺さった状態)で捕獲対象を逃がしてしまう可能性を考慮し、批判の対象となっていることがある。日本でも、弓矢を狩猟に用いることは禁止されている。


構造

フィールドアーチェリー


基本は4つのパーツから構成される。

  • ハンドル
    • 弓を握るための基本部位。
  • リム
    • 弓の本体として認知される両脇の板。ここで矢を射出するエネルギーを蓄える。
  • 滑車(ホイールカム)
    • コンパウンドボウの肝といえるパーツ。リムの両端に取り付けられ、弦を二重に巻いている。
    • この滑車の働きにより弓を引く際の負荷が軽減され、より強力な一射を放つことを可能にする。
    • 通常の弓と違い、滑車に二重に往復させて張っている。矢を番えるための弦のみ残し、残りをハンドルやリムにパーツでまとめておく。
  • その他
    • 弓を持った時のバランスを調整する錘の棒「スタビライザー」、照準を定める「サイト」を取り付けるのが一般的。
    • 弓を引く際に、リリーサーと呼ばれる弓引き用のフックを用いるのが一般的になっている。
      • オプションパーツは、リカーブボウに使用されるものと共通するものが多い。

特性

長所

滑車の作用により、引くために力む必要が薄く、ある程度の筋力さえあれば矢を飛ばすことが出来る。
最初にリムを曲げるために力を込める必要があるが、ある程度曲げれば後は滑車が働いてそのまま引き絞ることが出来る。
力みが少なく済むため、矢を持つ指先に伝わるブレも少なく、射程と命中精度も高められる。

そして機械式で効率よく発射のエネルギーを伝えられるため、威力も高い。
パーツや調整の加減もあるが、それ次第では金属板の無い防弾チョッキ程度なら貫通可能という「たかが弓」と侮れない攻撃性を発揮する。

パーツをバラして組直せるため、慣れればカスタマイズによって性能を調整できるようになる。

短所

重く嵩張って複雑
パーツの質にもよるが、分解した際のパーツの多さから、調整を怠るとすぐさま狂いが生じる。
分解状態のから組み立てて使うことを想定すると、パーツの多さから完成に時間がかかる。
特に弦は、普通の弓と張り方が違うため、張り直すのは少し手間となる。

またそれなりに慣れが必要で、最初の「打ち起こし(弓を弾く動作)」に筋力が必要でそれ以降は軽いという独特の引き心地に加え、パーツの多さから重くなりやすく、弓をまっすぐに構え続けて固定し続けるのに最初は苦労することになる。
特に初心者が引くと、リリーサーの扱いに慣れず、矢が暴発したり明後日の方へ飛んで的に掠りもしないことも珍しくない。そのため、ほかの弓より事故率が高い。


その他

威力と射程を確保しやすいことから、矢の先端に工夫を凝らして矢の重さが上がっても、それなりに飛ばすことが出来る。創作では爆弾閃光弾を括り付け、即興のランチャーとして使うケースがある。
『ランボー』シリーズで、ジョン・ランボーが矢に爆弾を括り付け、ヘリコプターを撃墜したシーンは特に有名だろう。


使用者


関連イラスト

対装甲大弓兵
あけおめ 2018



関連タグ

武器 弓矢 洋弓
機械 メカニック
アーチェリー 狩猟
リカーブボウ ベアボウ

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