概容
物語開始当初は足の故障により部活を休んでおり、それ故に転校生にして新入部員の旋風こよりや一年生達は面識自体が無かった。
その後、足の完治に伴い部に復帰し、全国大会へ向けて部員らに試練を与えていく。
非常にマイペースかつずぼらな少女であり、人前で遠慮なく大あくびを放つ他、シャツに手を入れて腹を掻いたり服の襟がズレて肩が露出していても全く気にしない(4巻のおまけ漫画によると襟のズレはなで肩のせいであり、だらしない訳ではないと言っていたので諦めているだけかもしれない)。
更に練習引き締めの一環(なのかどうか怪しいが)として、卓球勝負で負けた部員をコスプレの刑に処したり、にもかかわらずソレにすぐ飽きる等、卓球以外でも色々と周りを振り回しがちな側面を持っている。
しかし卓球の腕に関しては紛れもない実力者で、複数の卓球台へ放たれた卓球マシーンのショットを一人で全て打ち返したり、部員らの大半に1点たりとも与えず勝ち抜き無双を成し遂げるといった恐るべき技術力を誇る。
こよりが転校して来るまでは、上矢あがりは彼女と校内1位の座を奪い合っていた模様。
同級生にして副部長である大宗夢音とは仲が良く、たびたびダブルスを組んで彼女を補助している他、胸を枕にして体力を回復するという方法で世話になっている。
持ち味は打球に強烈な下回転を加える事で、それを相手が打ち返した際には下向きに玉が飛ぶようにしてミスを誘い、自分が打った際には下へ進む勢いで相手のラケットに重圧を与え返し手を鈍らせるという『カット』であり、あがりとは戦術が対になっている。
その戦法から中学卓球界においては『カットマン』の異名で呼ばれている(ただし実際の卓球でもカット多用者はカットマンと呼ばれる)。
しかし、相手にミスさせる戦い方をメインに据えているのが災いし、自分から動いて止めを刺す打ち方は苦手で、それ故に決め打つタイミングを慎重に選ばなければならない事から、皮肉にも弱点はあがりと同じ決定力不足である。
髪型はロングのポニーテールで、他にクロスした髪止めを前髪に装着している。
また両目は細目となっているが、真剣勝負など精神が高ぶった時は開眼して真の顔を見せる。