概要
地区大会常連校『燕女学園』の二年生。
また、旋風こよりの通う『雀が原中学』の元卓球部員にして、同部員『上矢あがり』の元友人でもある。
あがりが苦しむ程ドキドキするという歪んだ想いを抱えていた時期が有り、雀が原時代は練習に馴染めなかった当時のあがりを「あーちゃん」と呼び対戦に誘いつつ、敗北した彼女が部活の狭間で孤独に泣く声を聞きながら快楽に微笑む毎日を送っていた。
しかし勝負に勝ったあがりの純粋な笑顔を目の当たりにしてからは己の考えを深く恥じ、周囲にギリギリ気付かれない程度の手加減をしつつ彼女との卓球を重ね、勝利の顔を拝むべく影から支えていくようになる。
が、今度はあがりを勝たせる為に本気を押さえ込まなければならないという苦悶の日々を過ごすハメになり、更に彼女が殆ど進歩していないという状況にも苛まれ、ついに苛立ちを堪え切れず隣町の卓球場を襲撃。溜まりに溜まって行き場を無くした全ての力を吐き出した結果、場内の全プレイヤーを叩き潰して完封勝ちに成功。初めて一人の卓球選手として己の実力を自覚する。
そして卓球場経営者の娘である神楽坂狐姫と出会って燕女への転校を提案され、このまま現状に甘んじていても自分の成長は無いと悟り承諾。雀が原を去っていった。
その後、地区大会にて再びかつての古巣と再戦の機会を得、呆れるまでに戦い尽くしたあがりとまたも相対する事実に嘆息しつつ、自身に代わって新しく彼女の隣に立ったこよりに執着を向けていく事となる。
持ち味は過去の所属部部長と同じ下回転打法『カット』と、それに横回転を加えて左右に飛ばす事により『打ち返しても下に飛ぶ+そもそも打ち返し辛い』という球を乱打するガードの堅さであり、あがりからは『くまバリアー』と呼ばれている。
左右をお団子型に丸め、後頭部からは細く束ねた髪を垂らした茶髪をしており、前髪には凶悪な表情を浮かべたクマの髪飾りを上下逆に付けている。
また『ある事情』から腹話術を趣味としており、髪飾りのクマは「クマの助さん」として『喋る』事が有る。