『先輩、どうか心配しないでください。私の旅はまだ始まったばかりです。一息ついたら、さらに奥へ奥へと進んで行きます。道を切り開いてくれてありがとうございました。私は、力が尽きるまで、層岩巨淵に挑戦し続けます。探検隊の皆さんも、どうかご武運を。近い将来、旅の道中で再びお会いできることを楽しみにしています。』ーー志璇の手紙
概要
層岩巨淵で発生する連続した世界任務に登場する探検隊の一人。
璃月総務司に雇われた女性冒険者、地図測量士。やや向こう見ずで頑固な性格。
明蘊町出身の元鉱夫で、後に冒険者となった。翹英荘でも測量の仕事をしていた。
層岩巨淵の封鎖が解かれた後、彼女は地図製作を担当する観測員として層岩巨淵探検隊に参加することになった。
共に巨淵の地下を探検する旅人を先輩と慕っており、探索を進めていく中で徐々に関係性を深めていく。だが層岩巨淵に蔓延る沈泥の影響を受け、次第に彼女の体調が悪化する。探検隊一行は心配するが、志璇には「神の目を持たない凡人であっても、生きた証拠を残したい」という願望があった。最後、彼女は隊員たちに向けた手紙と地図を残し、層岩巨淵の更なる深部を目指して旅立った。
世界任務の後は長らく音沙汰がなかったが…Ver3.8のイベント「険しき探索の道」で志璇らしき人物へ言及するNPC沛休が登場。名指しこそされてないものの、彼が「先輩」と呼んだ人物は地形の把握と作図に優れ、経験豊富でとても頼れる人物だったということである。
また主観的ではあるものの「彼女が作ったものにかなう地図なんて誰にも作れない」と言い切っており、「どんなに複雑な地形でも一目見ただけで状況を大体把握できる」と言及されている能力は、迷路のように複雑な層岩巨淵の地図を(放棄前の鉱区の情報があったとはいえ)短期間で高精度に仕上げた志璇の能力と照らし合わせることができる。
余談
- 志璇の手紙のアイテム説明には「ある若い冒険者が残した手紙。ほんのりと清心の苦い香りが漂っている」と記されている。
- 璃月のデイリー任務「稽古の邪魔」や、webイベント「百草皆薬」等で、清心が喉の薬や頭痛薬に使えることが明かされている。つまり彼女は手紙を書いていた時点で喉の痛みや頭痛に苛まれていたということがうかがえる。
- いかに情熱を持っていても、抜きん出た技術を有していても、神の目という壁が「持つ者」と「持たざる者」を隔てているという、テイワットの澱みの一つをプレイヤーに提示してくるキャラクター。
- 世界任務をプレイしたプレイヤーは、志璇か旅人のどちらかの態度に共感し、もう一方を嫌悪する事が多い。旅人はいわゆる「持つ側の者」であり、彼女を理解は出来ても共感することが根本的に不可能だからである。これを見ているあなたは、どちらの言い分に頷いただろうか?