概要
説明
『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中劇『朝比奈ミクルの冒険Episode:00』のテーマ曲である。
「学生の自主製作映画の主題歌の自主製作曲」という設定を反映し、曲はいかにもわざと素人が作ったような感じに作られている。歌唱の方もわざと下手に歌ったこだわりぶりであり、出だしからいきなり遅れたり、音程が全体的に外れていたりと素人っぽさを醸し出している。
第1期では本編1話ではなくこの回から放送スタートしたため、開幕初手でこのヘタクソな歌が流れて訳のわからないヘタクソなカメラワークの映像が流れ始めるという存在感抜群の狂気的スタートを切った曲でもある。
なお、原作小説には歌詞としてすら登場していない完全なるアニメオリジナルであり、「手の込んだ手抜き」「誰がそこまでやれと言った」のわかりやすい事例でもある。
また、歌詞には「みくるビーム」等、結果的に後にオタクコンテンツで流行るネタの先駆けともとれるフレーズも登場している。
本来は劇中で使う1番のみの曲だったため、急遽フルバージョン化した際に作詞者が疲れていた都合で、1番と2番の歌詞テーマがだいぶ異なる。
中の人の名誉のために言うと、中の人の歌唱力は決して下手ではない。
実際に「朝比奈みくるのキャラソン」として発売された曲においては、声のトーン自体は本曲同様のキャラ声でありながら歌唱力は別人のように上手く、いかに本曲が下手にする工夫にこだわっていたかがわかりやすい。
が、このような手の込んだ悪ふざけはまだ当時は極めて珍しかったため、そのような製作背景への理解が難しく、発表当時は歌が下手な声優扱いされる不名誉な事態も発生してしまっていた。
時代が変わった現在では、悪ふざけの代表格のネタ曲の一つとしてしっかりとした地位に再評価されつつある。
ゲーム「涼宮ハルヒの戸惑」にて、音程を外さず上手に歌ったバージョンも披露されている。
後に白石稔による『恋のミノル伝説』というカバー曲(替え歌?)が出ている。