概要
『クトゥルフ神話TRPG(原題:Call of Cthulhu)』のソースブックの1冊『Secrets of Japan』に記述される化身。
別のソースブック『マレウス・モンストロルム(Malleus Monstrorum)』第六版にも掲載されたが、第七版では除外されてしまった。
メイン画像は『Secrets of Japan』で悪心影などのイラストを担当した脳痛男(うにょっく)氏ご本人による蔵出しイラストである。
和式の漆黒甲冑に身を包む人型の化身。「暗黒将軍」とも呼ばれ、その顔は織田信長の名で知られた男のそれである。
『Secrets of Japan』での挿絵(メイン画像)では人間離れした、二重の口を持つ異形の相貌をとった悪心影が描かれている。
黒い装いのあちこちには、影の中に潜むかのように、鋭い牙が並ぶ多数の口が浮かび出ている。
日本における乱世と戦乱の背後には、この化身の影があったと言われている。
20世紀になるまでは混沌をも司る軍神として崇拝され、その怒りで敵に害を与える目的で召喚もされていたが、やがてその本質が人に御し得るものでない事が知られるようになり、この目的での召喚は行われなくなった。
しかしながら、信仰自体は堕落した仏教系カルトにおいて、現代まで続いている。
悪心影本人も現代日本で活動しており、織田信長の風貌のままビジネススーツを纏い、財界の大物達と同席する立場にある。
一方では、大日本帝国再興の実現を極右集団に約束し、彼等を操作し様々な事件を引き起こす。