名前の読み
英表記は「YIBB-TSTLL」。
表記ゆれは父と比べて少なく、他にイブ=スティトルなどがある。
登場作品
ブライアン・ラムレイの作品において言及される。
『Horror at Oakdeee』、『Rising with Surtsey』など。
概要
ナイアルラトホテップの娘(あるいは息子)とされる外なる神。
緑の衣を纏い、コウモリの翼を持つ巨大な人型で、胴体にはいくつもの乳房が垂れ下がり、そこから分泌する乳で無数のナイトゴーントを養っている彼らの母のような存在。
ドリームランドの中心に居座り、ゆっくりと回転しながら全ての時空を監視していると伝わる(尚、監視するための眼球は顔にあるものの、顔面あるいは頭部全体を絶えず這い回っているとされる)。
太古の昔にはイブ神として崇拝されていたが、召喚に応じても自身ではなく『暗黒のもの(資料によってはザ・ブラック)』と呼ばれる存在が出現する。
これは黒い雪のような粒子(一部の資料ではイブ=ツトゥル自身の血液と記載される)で、出現と同時に召喚者の全身を覆い尽くして窒息させてしまう危険な物であり、したがってイブ=ツトゥルが召喚者に与えるのは死であるのがほとんどだが、ごくたまに利益を与えてくれるともされる。
しかし、優れた魔術師ならば『暗黒のもの』を任意の対象に向けて召喚・暗殺に用いる他、自分自身と『暗黒のもの』を一体化する狂気の業も可能。
しかし、実は『暗黒のもの』には致命的な弱点が存在し、それは大量の流水である。
大量の流水に晒された『暗黒のもの』はその流れに負けてターゲットから離れると、自らを召喚した魔術師の方へ戻りそのまま魔術師を殺害する。
また、絶対的な善なる魔術にも弱いとされるが、これはその結界を仕込んだ人物の実力によるものと思われる。