概要
事の発端は、相棒の登場人物である社美彌子に関連した事件から始まる。
右京は当初、捜査一課の伊丹にこの事件の取材をしていた風間楓子の調査を依頼しており、それによる事件解決を究明していた。
だが、その右京の捜査方針に冠城は反感を抱いてしまう。なぜなら、もしそれが風間に勘付かれれば、これまで隠密に行われていた捜査内容を記事にしてしまう可能性もあり、それによって社のみならず無関係の社の娘まで危険に晒されてしまう最悪な可能性も十分にあったからだ。
そのため、冠城は右京に対して危険を顧みず爆弾情報を弄んでいると決めつけられた上「根本にあるのは所詮自己満足でしょうが」ととがめられてしまう。
それに対して右京は冠城が俺の想像の及ばない狙いがあってのことを指摘され、ついには上記のように
「想像が及ばないのなら……黙っていろ!!」
と激昂する。
その言葉に冠城は「右京さん。あなた、何様だ」と屈することなく淡々と反発した。
この特命係同士による捜査方針の対立は幾度もあったものの、歴代相棒の亀山や神戸、甲斐らは結局根負けし、杉下の言葉を鵜呑みにしていた。唯一冠城だけが彼に堂々と反発し、最期までその意志を貫いていた。