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概要

 才州国。国氏は「」。十二国のひとつ。

大陸の南西に位置する国。

首都は節州にある揖寧。宮殿名は長閑宮。

 原作「風の万里_黎明の空」で、琶山の翠微洞、長閑宮などが登場している。


 現采王黄姑で、現采麟にとって二人目の王である。

彼女は前王・砥尚の叔母にあたる人物であり、在位は約13年となっている。

 前々王の扶王は治世末期において政務に倦んで税を重くして奢侈に走ったあげく、乱脈の果てに失道、また、前王・砥尚は反扶王の運動をした人物で、登極後、腐敗した前王の治政を正そうと税を軽くし、公平な治世を目指したが、理想を追うばかりで現実に即した政治を行うことができずに失道、荒廃した国土と病んだ采麟を見た砥尚は禅譲、みずから玉座を降り崩御した。


 なお、国氏が一度は変わったことが「遵帝の故事(天綱の覿面の罪)」として明示されている。

遵帝の故事、覿面の罪

 安定した善政を敷き、才州国のなかでも随一の名君と呼ばれた遵帝は隣国の荒廃を見かねて王師(才国軍)に国境を越えて民を救うことを命じる。このことに才州国の官吏・国民に反対するものはいなかった。

 しかし、天は条理に反するとして遵帝を罰した。遵帝は宮殿内で突如苦しみだすと階段から落ち死亡、その肉体は内部崩壊していたと伝えられている。また、ときの采麟は使令に襲われ、生きたまま食い尽くされたという。

 官吏も国民も善政を敷いていた国王がなぜこのような無残な死を遂げたかわからなかった。しかし次に登極した王が玉璽に記載された国氏が「斎」から「采」に変わっているのを見、どのような事情があるにせよ他国を侵すことは重罪であることがようやくわかったという。

 何故それで重罪とわかったかといえば、玉璽の文字が変わった例はそれまで一度しかなかったからである。かつて戴国の王が麒麟を失ったことに腹を立て、次の麒麟が生まれないように兵を持って蓬山を襲って女仙を皆殺しにし捨身木を焼いたことがあった。この時に玉璽の文字が変わり、戴国の国氏は代から泰となっている。つまり遵帝とこの代王の所業は同程度の重罪であり、それ故に玉璽の国氏が変わったと解釈されたのである。

 ここから兵をもって他国を侵すことは覿面の罪と呼ばれ、王によって最大の禁忌の一つとされるようになった。

関連タグ

十二国記 才州国  采王 采麟 華胥

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