機体データ
概要
ブラック・リベリオン後、インド軍区へと逃れたラクシャータ・チャウラーが黒の騎士団の再起に備え、新たに開発した新型ナイトメアフレームの内の1機。
かつて搭乗していた月下(指揮官機)とは異なり、ほぼ完全かつ明確に藤堂鏡志朗専用機として開発された高性能のワンオフ機体であり、外見から武装構成、運用法に至るまで踏襲しつつも、随所に強化が施されている。また、藤堂が戦闘指揮官であることもあり、ナイトメアフレーム部隊の指揮官機として運用されることも想定している。
月下(指揮官機)から受け継いだ制動刃吶喊衝角刀や衝撃拡散自在繊維、対人用の内蔵型機銃、スラッシュハーケンを備え、藤堂が最も得意とする接近戦に特化した武装構成を持つ。
飛翔滑走翼を標準搭載したことで単独での飛行能力を有し、バリアシステム『輻射障壁』も完備。
これらの専用装備や追加武装を駆使することにより、驚異的な運動性能や月下指揮官機以上に変幻自在かつ攻防一体の応用に富んだ戦闘展開が可能となっている。
藤堂の操縦技量も相俟ってその戦闘力は非常に高く、第八世代相当されるラウンズ専用機ランスロット・コンクエスターとも互角に渡り合えるほど。
藤堂と共に数々の戦場で活躍したが、最期はフジ決戦でルルーシュの策で起こされた噴火で半壊し、そのままランスロット・アルビオンへ挑み撃破された。
主な武装
制動刃吶喊衝角刀
大きな刀身を持つ対ナイトメア戦闘用の大型刀。月下指揮官機から受け継いだ武装の一つ。
刀身に自前の独立した推進装置を備えており、斬撃と同時に噴射することで威力を高めたり、太刀筋の軌道を変えることで変幻自在の太刀捌きが可能となっている。
柄頭にはスラッシュハーケンが搭載されており、奇襲が主な使用方法となっている。
また、その高い推力を飛翔滑走翼に付加することで急加速を行ったり、瞬間的に機動性を高めたりなど、攻撃手段以外へも幅広く応用が利くのも利点の一つ。
初撃の一太刀をわざと外して逸れた斬撃の軌道を推進装置で即座に変更、がら空きとなった部分に本命の一撃を浴びせる『影の太刀』は、この武装の機能を最大限に活用した藤堂独自の戦術であり、理屈は簡単だが、藤堂の技量も相俟って神速であるため、見切るのは至難である。
衝撃拡散自在繊維
本機の特徴の一つでもある赤い髪のようになっている兵装。月下指揮官機から受け継いだもの。
放熱装置や通信能力を強化するアンテナとしての役割の他、敵の武装を絡め取って無効化したり、相手の攻撃を防ぐ盾代わりにもなるほど頑丈である。
その強度は並外れたものであり、ランスロット・コンクエスターのブレイズルミナスを衝角代わりとした蹴りの一撃を受け止めて完全に防いでしまうほど。
輻射障壁
輻射波動の障壁によって敵の攻撃を弾き返す一種のバリアシステム。
紅蓮弐式に搭載されていた輻射波動発生機構の機能を障壁展開にのみ限定して転用した兵装であり、後発の黒の騎士団の機体にもエース用機体を中心に標準搭載されている。
内蔵式機銃
主にミサイルの迎撃や歩兵掃討の際に使用される機銃。胸部に格納されており、必要に応じて展開する。