新・天地無用!
しんてんちむよう
1997年4月から1997年9月までテレビ東京系で放送された。全26話。
主題歌を山本リンダが歌った事で、一部で話題となった。
前作(テレビアニメ版『天地無用! 地球編/宇宙編』および映画版『in Love』の系列。いわゆる「ねぎし天地」)の好評を受けて制作された作品だが、(ちょうど、この頃からAICおよびメディアミックス最大の旗振り役であった角川グループ並びに彼らのメディア展開に追随してきた各作の執筆者陣と、シリーズ原案者の梶島正樹および梶島を支持したメディア執筆者陣との間で、シリーズの在り方や取り扱いに関して認識の齟齬が生じたため)改めて、これまでの天地シリーズとは一線を置き、ある種のスピンオフ(新規パラレルワールド)的な作品として制作された。(とはいえ、ねぎし天地の好評を受けての制作であったため、そこからの続きという形に誤認させる仕掛けが取られている)
総監督(監修・キャラデザ)は辻武司、監督は高本宣弘、シリーズ構成は関島眞頼。慣例に従い、本作を基盤とした天地シリーズ作品を高本天地(あるいは、高本関島天地)と称する。
高本監督が作品に対して重視する「リアリズム」が影響したためか、基礎テーマに天地ファミリーの完全解体と別関係による再構築(家族という共同体は成員の成長とともに解体と再構築を繰り返す)を掲げているため、テーマ的に「原作である(当時の)梶島天地とは在り方が正反対」な作品と言える。このため、天地ファンの中でも取り扱いや受け取り方には注意を要する、とされる作品。(梶島天地がこのあたりのテーマに手を出すのは第5期以降)
神主修行のために上京した柾木天地に、クラスメイトの神代佐久耶が急接近。恋のライバルの登場に魎呼、阿重霞も黙ってられない。鷲羽の次元トンネルを使い、ちょっかいを出す毎日。柾木天地の回りには騒動が絶えないようである。