概要
作者は柊ゆたか。
KADOKAWAの漫画雑誌『月刊コミック電撃大王』にて、2015年8月号より連載中……だが、連載初期の段階で作者が胆石や脂肪肝(後に海老アレルギーによるアナフィラキシーショックも)などを発症し、体調悪化により不定期掲載になり易い。
単行本は2022年5月の時点で10巻まで刊行されている。
エピソード表記は『~~品目』。
あらすじ
両親の再婚により、突然姉妹となったサチとあやり。だが、両親が再婚してすぐに海外出張に発ってしまったため、ふたりで生活することになるのだが、言葉数が少なく目つきの鋭いあやりにサチは物怖じしてしまい、これからの同居生活に大きな不安を感じてしまう。
そんな時、海外出張中の父親から届いたのは生ハムの原木で──。料理を通じて絆を深めていく新米姉妹から目が目が離せない! 幸せな笑顔はおいしい料理から生まれる、新鮮クッキングストーリー!
登場人物
月城サチ(演:山田杏奈)
父親の再婚により姉妹となった女子高生ふたりの姉の方。
料理を作るのは苦手だが、美味しいものを食べるのが好きな外向的な少女。天真爛漫な性格だが父親の影響で、しっかり者の一面を持つ。
最初はあやりとどう接していいか分からなかったが、料理を機に距離が縮まり、以降は姉らしく振舞おうとする。当のあやりにはスタイルで負けていたり、大人っぽいファッションで決めたつもりが「かわいい」と評されたりと落ち込む場面もあるが、勉強は得意な方であやりに教えてあげる一幕もある。
あやりの調理道具を見て、物騒な妄想をする場面もある。絵梨とは小学校からの付き合いである。写真家である父親の影響か写真が上手い。
「晴れた日とは違う景色が見える」「雨に濡れた土の匂いも好き」と答えるほどに雨が好き。
月城あやり(演:大友花恋)
母親の再婚により姉妹となった女子高生ふたりの妹の方。
本来は誰に対しても丁寧語で話す良い子だが、内向的な気質から緊張すると目つきが鋭くなるが、料理が絡むと目を輝かせる一面を持つ。内向的な気質なのは、仕事で家を空けがちな母に育てられ、その影響で自分の感情を表現するのが苦手になった経緯が示唆されている。
その態度からサチからは「嫌われているのでは?」と誤解されていたが、彼女を出会った直後から「姉さん」と呼ぶなど、最初から懐いている。
料理が趣味でその知識は豊富だが、高校などの勉学は苦手の模様。また、一般常識に疎い面がある。学校では飼育委員を務めている。
今は亡き実父との遣り取りから料理の興味を持ったが、実父を雨が降る日に亡くしたために雨を嫌っている……が、上記のサチの考えを知ってそれが軟化した模様。
上田絵梨(演:田中芽衣)
サチの幼なじみで親友。落ち着きのないサチを抑えるしっかり者で、突然妹ができた現状に戸惑うサチを励ます。サチとは小学校からの付き合い。
年の離れた弟と妹(莉奈)がいるためか面倒見の良い性格で、サチも昔から何かと世話を焼いてきたようである。料理、特にお菓子作りが得意。そのため、あやりと話が合い、2人だけで盛り上がりサチを置いてけぼりにしてしまう場面もある。
絵梨の弟(個人名不明)
21品目『オランジェット』で登場した絵梨の弟で、後述の梨奈の兄。
この年齢にして落ち着いている言動が目立つ。
姉を「絵梨ちゃん」と呼ぶ。
上田莉奈
31品目『クレープ』(厳密には21品『オランジェット』のコラムページのショートマンガ)で登場した絵梨の妹。
天真爛漫そのもので元気一杯。
初めてあやりと会った際は目付きの悪さから距離を取っていたが、クレープ作りを介して一変し仲良くなる。
みのり(演:芦名星)
あやりの母方の叔母。
山を所有しており、猟師をしていて仕留めた食材を持って来てくれる。
サチと暮らす前のあやりは、夏休みなどはみのりの家に預けられていた。
篠田なお(演:芋生悠)
あやりの友人。あやりと同じ学校で飼育委員を務めている。
当初はサチ同様あやりを恐がっていたが、一緒に昼食を取ったのをきっかけで打ち解けて友人に。
動物が大好きで、動物の写真を撮るのも好き。写真家の白佐木透(サチの実父であやりの義父)の大ファン。
白佐木透
サチの父親で世界的な写真家。白佐木透はペンネーム。
テレビドラマ
テレビ東京系『木ドラ25』枠にて2019年10月~12月に放送された。
追記
レシピが各話の最後に載っているが、料理によっては文字が小さ過ぎて見えにくいのが難点。
また料理も材料が高価なもの(フォアグラやハモンセラーノの原木)や手に入れにくいもの(イノシシや鶏を丸ごと)が多く(裕福な家庭の料理)、実際に作って楽しむより、ふたり+αが楽しそうに料理を作って食べているのを読んで楽しむ方向に特化している(安く簡単に作れるレシピもいくつかはある)。