概要
ドラえもんプラス6巻及び、藤子・F・不二雄大全集8巻に収録
未来の世界の子供たちが新聞社ごっこに使う道具。まず「記者カバン」のアンテナを伸ばすと、アンテナが事件のある方向を指し示す。すかさず「PRESS」と書かれた旗を頭に乗せると、ひとりでに自分の足が走り出し、あっという間に現場に急行できる。記者カバンに内蔵されているカメラで事件の様子を撮影すると、写真が現像され、さらに記事が自動的に作成されて紙テープに印刷される。これを持ち帰り、小さな新聞社のような形をした道具に写真とテープを放り込むと、新聞になって印刷される。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1980年2月18日及び2004年12月10日に、水田版は2022年6月25日に放送している。
1980年版
- のび太が部屋で悲しんでいる時、花瓶の花の花びらが一枚散っている。
- ラジコンの飛行機を墜落させてしまったのは男の子だった
- のび太は没にしたテープをちゃんと道のゴミ箱に捨てていたが、ホームレスらしき男性に拾われてしまい、慌てて回収した。
- のび太は初めバナナを食べ歩きしているスネ夫を尾行したが、これの皮で滑ったところを逆に撮影されてしまい、更にこれを投げ捨てたところ通りかかった男性が滑ってしまい、怒られたところをスネ夫に撮影されてしまった。
- ジャイアンは小さな男の子が持っていたおもちゃの飛行機にも目を付けたが、鼻先を修理して上手く飛べるようにしてあげた。またこの後の少年が持っていたアメは2本になっている。
- 本編終了後のショートアニメは、のび太が新聞をばらまくが、その後ろではドラえもんが掃除機でこれを吸い込んでいるというものだった。
2004年版
- サブタイトルが「ミニドラでスクープ!?に変更。
- 冒頭のび太は、ジャイアンが自転車に乗ってすごい勢いで迫って来たので、それを避けようとしたところ溝にはまり、そこをスネ夫に撮影された。
- スネ夫の新聞に怒ったのび太は「ひどいじゃないか!こんな物を見て笑うなんて!」と言ってドラえもんに迫っている。
- ママはウエストサイズがアップしてしまい、スカートを3枚も履けなくなったところをドラえもんに撮影された。またのび太の台詞のうち「家を追い出される」は「カンカンだよ」に変更されている。
- のび太は学校の縁の下を撮影する前、もしかしたら白骨死体があるのではと震えていた。ちなみに母猫の毛の色はグレーになり、子猫たちも色々な毛の色をしていた。
- 飛行機のラジコンの墜落は、トラックとスポーツカーのプラモが衝突し、持ち主の男子達が言い争っているというものに変更されている。またドラえもんがミーちゃんとの会話中に、別の雌猫に目移りし、怒ったミーちゃんに迫られ屋根から落ちてしまう下りが追加されている。
- のび太はドラえもんから「記事は足で書け」と言われた際、本当に足で書くシーンをイメージしている。けれど一人でスクープを見つけるには限度があったため、ミニドラを3体出してもらい協力してもらうことにした。
- のび太が先生に注意される様子はミニドラが撮影し、町にばら撒いていた。
- 自転車で蕎麦の出前をしている男性がしずかと衝突しそうになったので、のび太がそれをかばって身代わりになるも、そこをミニドラに撮影されてしまう下りが追加されている。
- ジャイアンが取り上げようとした食べ物は焼き芋で、止めた理由は今は満腹だったからだった。その後もジャイアンはスネ夫のラジコンの船に目を付けたが、重さが不安定だったため重しになる石を持ってくるようアドバイスしていて、のび太がバレた理由はミニドラがやってきてしまったからだった。
- のび太は自分が犠牲になる覚悟でミニドラに撮影を任せていたが、途中で怖くなり拒否するもミニドラが止めてしまい、更に池にも落ちてしまった。しかしこれをジャイアンが飛び込んで助け、これをスネ夫が撮影したことでジャイアンは皆から英雄の目で見られ、この結果にドラえもんとミニドラは呆れ、のび太は悔し泣きをしていた。
2022年版
- のび太は帰ってから昼寝をしておらず、既に新聞を読んで大笑いしていた。
- 昼寝をしていたママの口には確かにムシは飛び込んでいたが、ゴキブリかどうかまでは言及されていない。
- 最初に反応があった家は神成さんちで、ここの縁の下にいた母猫の毛の色は白で、子猫たちも色々の毛の色をしていた。
- 飛行機のラジコンを操縦していたのは男性2人だった。そして次にのび太は河川敷でフリスビーをUFoのように見えるよう撮影しているジャイアンとスネ夫で、あてにはしなかったが一応撮影している。
- ドラえもんの台詞のうち「記事は足でかけ」という部分はカットされている。
- スネ夫達は、のび太が先ほど子供達から怒りながら道具を返してもらう一部を切り取って新聞にし、皆に配ったため、のび太は勘違いされてしずか達から冷たい目で見られてしまった。そこでドラえもんと共に抗議しに行ったが、表現と言論の自由や取り上げていたことの事実を言われたので、先ほどフリスビーをUFOだと言っていたことを突き付け、土下座させて謝罪させることに成功した。
- ドラえもんものび太と一緒にジャイアンの後を付けていて、ラストではのび太から早くこの様子を撮影するように頼まれたが、呆れかえってしまった。