概要
正式名称『日本語が話せないロシア人美少女転入生が頼れるのは、多言語マスターの俺1人』。
2020年9月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始し、2023年4月9日に完結。作者はアサヒ氏。
後に講談社ラノベ文庫から書籍化。既刊2巻。イラストは飴玉コン氏が担当。
マガジンポケットから漫画版が連載。全3巻。逢上おかき氏が作画を担当。
日本語が話せないロシア人の美少女転校生と、ある理由で周りから嫌悪されている多言語マスターの主人公が繰り広げる日常系ラブコメ作品。
あらすじ
高校2年、鏡 伊織(かがみ いおり)は特に目立つ事のない男子生徒。
双子の姉であり、学年の完璧アイドルと名高い詩織(しおり)の印象操作により、一部の生徒からは嫌われている。
特別な許可を得て、在日米軍基地に住み込みで通訳のアルバイトをしている伊織。
複数言語を話せる事は、伊織の"自覚する"数少ない特技だ。
そんなある日、アパートの隣に住む女性軍人が、急にロシアから里子………クリスティーナ・クルニコワを引き取ってきた。
日本語が話せない彼女にとって、周りで頼れるのは伊織だけ。
クリスティーナと関わる中で伊織のハイスペックぶりが露見し、周りを見返していく………そんな物語。
登場人物
- 鏡 伊織(かがみ いおり)
主人公。詩織とは双子の弟。チーナからは「ヨリ」と呼ばれている。
生まれた時から母親からネグレクトを受けており、姉の詩織も母に加担して学校でもあることないこと吹聴したことで孤立気味だった。
見かねた父が色々な海外旅行に連れて行き、現地の人々と交流する楽しさから言語を学び、今では英語、ロシア語等の多言語を話すことが出来る。
高校からは父の仕事関係で訪れていた在日米海軍基地に通訳の仕事で住み込みとなる。そこで米兵達と交流し格闘訓練も行ったことで身体はかなり鍛えられており、腕っぷしも強い。
父が事故で亡くなって三ヶ月後に、女性軍人のアンジーの養子となったチーナと対面し、ロシア語が話せることから自身の高校への入学が決定し、彼女のサポートを任される。
- クリスティーナ・クルニコワ
ヒロイン。ロシア出身のアメリカ国籍の美少女。愛称は「チーナ」。
一ヶ月前に両親が事故で亡くなり、アメリカ人のアンジーに引き取られて養子となったことでアメリカ国籍を取得。
来日するが、まだ日本語が堪能ではなかったことから伊織が通訳に付いて同じ高校へ通う。
- 清水 総司(しみず そうじ)
伊織とチーナのクラスメイト。
悪知恵に長けて引っ搔き回すことが大好きで、伊織に興味を示してからは彼に親しげに絡んでは火に油を注ぐ事態を作って楽しんでいる。
伊織からは煩わしくも畏怖されているが、頭の良さは信用されている。
- 秋本 由紀(あきもと ゆき)
伊織とチーナのクラスメイト。
クラスの中では中立の立場だったが筋肉フェチな面があり、伊織の鍛えられた肉体を見てからは彼と親しくなる。
- 宮本 明里(みやもと あかり)
伊織とチーナのクラスメイト。
身長が139cmというかなり小柄な女子。
- 細井 慎二(ほそい しんじ)
伊織とチーナのクラスメイト。
ムードメーカー的存在。
- 鏡 詩織(かがみ しおり)
伊織の双子の姉。
伊織とは逆に母から溺愛されており、あることが原因で母の夢を台無しにした伊織を憎み、陥れようと母に加担している。
容姿端麗で文武両道な上に人心掌握術に長けたカリスマ性を持つ学校のアイドル的存在で、彼女を崇拝する取り巻き(親衛隊)を使って伊織に嫌がらせや誹謗中傷をしつつ自らの人気を上げている。