ママ様は過不足なく『復活』させてみせます
概要
『創約とある魔術の禁書目録』に登場する超絶者の一人。
復活の奇跡を扱い、どんな怪我や瀕死の重傷でも復元・再生させる魔術を行使できる
モデルは『善きサマリア人のたとえ』
渋谷にて『殺害派』のアラディアが上条を狙っていたためボロニイサキュバスと共に上条を救出するため行動する。
彼女は『奇跡が選ばれた特権階級だけのものだなんて誰が決めた』という救済条件で調合物を無料配布している。
容姿
大きな帽子の鍔で目元を隠した足首まで広がる長い金髪に、ゆったりとしたロングのワンピースを着て、腰に太いベルトを巻いた女性
ベルトには十徳ナイフ、紅茶のケトル、携帯鍋、小さなガスバーナー、ホットサンドメーカー、変なアザラシのマスコットがついた刃物といった様々なキャンプ系キッチングッズがぶら下がっている。
能力・所持品
奇跡
ベルトにぶら下がったキャンプ系キッチングッズを起点として何らかの現象を調合して生み出す魔術。魔術の系統としては錬金術に該当する。
キャンプ系キッチングッズはそれら本来の用途で使用するのではなく、旧き善きマリア自身は終始ぼーっと立ったまま、あるいは時折ほっそりした指先でそれらを弄んでいるだけで即座に発動する。
なお、リリスの『奇跡』や鳴護アリサの『奇蹟』とは読みが同じだけで明確に別物である。
『奇跡』と呼称されている通り汎用性が高く、その魔術によって生み出した現象には統一性があまり見られない。
一例として以下のような現象を生み出している。
復活の調合法
既に死亡した人間の傷を全て塞ぎ、対象の肉体を心停止ゼロ秒状態に戻す。文中では単に『復活』と表記されることが多い。
ただし傷を塞ぐだけで血は生み出さないため対象が大量に出血していた場合は輸血などの処置は行う必要がある。また『復活』は無制限に行えるわけではなく、何度も繰り返すとアナフィラキシーショックのように拒絶反応が出る。
作中では上条に3回(アラディアに胴体を破壊された時に2回、トリスメギストスに首を切り落とされた時に1回)ボロニイサキュバスに1回(アラディアとの戦闘で重傷を負い心停止した時)アラディアに1回(トリスメギストスに斬られて重傷を負い意識を失った時)使用し、蘇生させた。
- 金属製の扉の奥にいる複数人を、ド派手な爆発音を数回響かせて一時的に気絶させる
- 上記と同時に金属製の扉がくの字に折れて回転しながら吹っ飛んでいった(この一連の動作で、標的以外の調度品には一切傷がなかった)
- 水っぽい音が炸裂し、拳銃が砕け、標的の体がねじれる
- ウォータージェットのような超高水圧の水の魔術を弾く
- 地面に巨大な亀裂が走りオレンジ色の溶岩が縦に鋭く噴き出す
- 標的の真横に30トン以上ある鉄球のような特大の氷の塊を生成して突っ込ませる
- 領事館の外壁やその屋内のベッドや机を宙に浮かべて飛ばす
- トリスメギストスの落雷のような突進を押さえ込む
- 爆音が炸裂し、標的の体がねじれて吹っ飛ぶ
- 「蒸気」と呟くと自身の姿が消える
短所として自身が身に付けているキャンプ系キッチングッズを起点として発動する魔術のため、それらを直接攻撃されて叩き落とされることで、行える『奇跡』のレパートリーが減ってしまう点が挙げられる。そのため、接近戦にやや弱いと言える。
トリスメギストス曰く、
「あなたの本質は厨房の管理者。料理は裏で作ったものを客前に進んで披露するのが常道であって、テリトリーへ踏み込まれる事は望んでいないはずです」
「どんな達人だって道具もなく料理は作れない。 めくりますよ？一つ一つ道具を奪っていけば、あなたはどんどん無力になっていく」とのこと。
人域離脱
「……ママ様はここに自らのリスクを4まで許容します。一なる封印突破・人域離脱」
「表に出なさい、トリビコス。ママ様がこの手で完全なる宇宙を封じ込めた実験器具よ」
自身の存在を人の領域から繰り上げ、蒸留器『トリビコス』を呼び出す術式。『トリビコス』は脚の一本だけでそこらの鉄塔を超えるほど巨大な三本の脚で支えられている、ドーム球場にも似た潰れた球形の形をしており、分厚い陶器のように硬い。また何かを内包しており、その内側から脈打っている。
『人域離脱』時の口上及びその直後の台詞
「……赤き石、不死すら与える万能薬、第五元素の不純なき制御、宇宙の組み替え」
「ママ様は『旧き善きマリア』。保温鍋バンマリ、還流装置ケロタキス、そして蒸留器トリビコス……こうした人の手で宇宙を創る基礎実験器具のそのまた土台の支配者」
という内容から「宇宙」そのもの、あるいはそれに匹敵するエネルギーを内包しているものと思われる。
作中ではトリスメギストスに接近戦に持ち込まれ劣勢になったことで使用し、トリスメギストスを迎え撃とうとした。
しかしその直後アリスが乱入したことで2人共倒されてしまい『トリビコス』も破壊されてしまった。
作中での行動
上条が渋谷に到着して早々、アラディアに胴体を真っ二つに折られ『奇跡』で蘇生させた。
その際、大量の血で汚れた服を着替えさせたが上条がそれに気付いた直後アラディアに脇腹を抉られ即死する。
そしてボロニイサキュバスが上条の右腕を切り落とし再度『奇跡』でまとめて復活させる。
以降ボロニイとアラディアの戦いでボロニイが瀕死の重症を負った際に上条が古き良きマリアに『奇跡』での治療を頼むも無理だと断じられる。
実は上条が『奇跡』で２回蘇生した際ボロニイは上条に輸血しており、心肺蘇生させるための血が足りなかった。
その事に自分の不甲斐なさを嘆いた上条は雲川芹亜に頼んで近くの病院で人工血漿を輸血し古き良きマリアに復活させてもらうよう任せてアラディアと相対した。
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八尺様 オルチーナ・ドミトレスク・・・デザインのモデル≒はいむらツイッター
