バンダイナムコゲームスより発売されたPSP専用ソフト
「魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE BATTLE OF ACES-」および続編の「THE GEARS OF DESTINY」に登場するゲームオリジナルのキャラクター。
CV:田村ゆかり
概要
一作目は漢字表記のみであったが、二作目において他のマテリアルと同様にシュテル・ザ・デストラクターという固有名が与えられている。
高町なのはをショートヘアにしたような見た目である。他のマテリアルと異なり、彼女だけはモデルとなった人物と髪型が異なっている。
所持している杖の名前は「ルシフェリオン」。
正体は闇の書の破片が再生する過程で生み出した分身「マテリアル」の一体で、知識や策謀を司る「理のマテリアル」である。生み出される際、闇の書の記憶の中から「高町なのは」をモデルとした。なのはと異なり、使用する魔法は全て火炎属性をともなう。
常に冷静沈着でクールであり、表情の変化があまりない。また、「理のマテリアル」という存在だけあって作戦を立てること、敵を騙すことに長けており、その思考は合理的かつ読みにくく、それが失敗した時の策、さらにその先までも頭の中にあり、常に2手も3手も先を読んでいる。しかし、それがあまりに高度過ぎて、時として味方にすら理解できないことも。
一作目ではマテリアルという自らの存在を全うするべく、モデルとなった高町なのはに匹敵する戦闘力と、「理」を司るにふさわしい卓越した頭脳をもって、魔力を奪い闇の書復活の糧とするべく守護騎士や他の魔導師に戦いを挑む。最後には、闇の書の破片の完全消滅とともになのはに敗れ、なのはとの再戦の約束をしつつ、自身も消滅した。その際、専用のイベントCGも用意されている。
二作目では、一作目よりも若干角の取れた性格になり、レヴィとディアーチェのやり取りを冷静なツッコミでいさめるなど、ユーモアのある面を見せるようになったりしている。また、「ルベライト」というバインド魔法を持っていることも判明した。
ゲーム内では、なのはとともに遠距離では随一の戦闘力を誇るキャラである。格闘戦能力こそなのはにやや劣るものの、複数回撃つ砲撃などなのはに出来ないことも多く、扱いやすさでもトップクラスに位置する。
劇場版にて
リリカルなのはシリーズの劇場版『Reflection』にて、人工知能イリスが闇の書の未解析ページから復元するという形で登場。ゲーム作品にはいくどか登場していたが、アニメ作品への登場はこれが初となる。
物静かで理知的な性格や重火力を用いた砲撃を得意とするなど、出自こそ若干異なるが性格や設定はほぼゲーム版に準拠している。またディアーチェへの忠義心の強さや、レヴィから「シュテるん」の愛称で呼ばれ慕われていることなどが描かれた。
オリジナルとのデザイン上の差異としては、左腕に追加されたガントレットが特徴的。
『Reflection』劇中ではなのはと砲撃対決を繰り広げ、真正面から激突し敗れた。その後は時空管理局に捕縛されたが、ディアーチェの召集を受け、前後不覚のレヴィを連れて共に捕縛から逃れている。
週替わりのおまけムービーでは、ディアーチェとレヴィと共に登場。二人に対してなのはシリーズについて作品解説を行なう解説役を務めた。