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概要編集

火砲に対応するため、15世紀半ば以降のイタリアで発生した築城方式である。その名の通り上空から見ると星の形をしており、稜堡式やヴォーバン式要塞とも呼ばれる。


星形要塞ができる前は中世以来の「垂直で高い城壁を持つ城塞」であったが、火砲の普及により容易に破壊されるようになった。こうした火砲の威力に対抗するために城壁は低く分厚くなり、砲弾によって砕け散らないように盛り土が施された。中世の丸と四角を組み合わせた城壁と堀は、砲撃の死角を無くすために幾何学的で複雑な造形になり、その完成形が星形要塞である。


このような新しい防御施設を建設するには巨額の資金が必要なため、規模を縮小して建設したり、従来からの四角形の防御施設の改築で間に合わせることも多かった。例えば有名な五稜郭も予定よりも大幅に縮小されて作られ、本来は5ヶ所に設置しなければならない半月堡は1ヶ所のみになっている。


現代においてはFOB(Forward Operating Base=前線基地)等として星形要塞が建築される事もあり、ヘスコ防壁(金網の外枠のある土嚢)等が用いられている。

最近では西アフリカのマリにてフランス陸軍が構築している。


著名な星形要塞編集

都市要塞名形状
日本函館市亀田御役所五稜形
日本佐久市龍岡城五稜形
ロシア連邦サンクトペテルブルクペトロパヴロフスク要塞八稜形
ベトナムタインホアタインホア要塞 六稜形
ベトナムクアンチクアンチ要塞 四稜形
オランダグローニンゲンブルタング要塞五稜形
アメリカ合衆国セントオーガスチンサンマルコス砦四稜形

星形要塞が登場する作品編集

タイトル要塞名形状
皇国の守護者六芒郭六角形
くじびき勇者さまラクス不明
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えりアルヌス六角形

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 要塞

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