うわさ
友人が去った後、あの荒唐無稽な日誌がアイヴィの症状に完璧な解釈を提供した。異族からの「贈り物」は、彼女を遥か遠くへと導いた。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場する女性ハンターである。
ラヴクラフトの小説「時間からの影」が元ネタ、黄衣の王や夢の魔女と同じくクトゥルフ神話がベースとなったキャラクターである。
イース人とは「イスの偉大なる種族」のこと。
元ネタの通り、異類であるイース人に精神を入れ替えられた状態が能力として表現されている。
プロフィール
通称 | 時空の影 |
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名前 | 「アイヴィ」 |
鍵カッコは自他ともに認める職業や身分ではなく、探偵が推理して定義したものにつけられる。コードネームのようなもの。
体の持ち主はアイヴィだが中身が違う(イース人)、または本人は自分をアイヴィだと思い込んでいる双子のイーディスといった事が考えられる。
性能
外在特質(パッシブ能力)
- 古の面
サバイバーが「アイヴィ」の15メートル範囲内で「アイヴィ」の顔を見た時、侵蝕度が1秒ごとに4pt増加する。
侵蝕度:侵蝕度が100ptに達すると、サバイバーは2.5秒間制御不能になる。
この時、サバイバーが「アイヴィ」の恐怖半径内にいる場合は、2.5秒間「アイヴィ」の方向へと緩やかに移動する。
サバイバーが「アイヴィ」の恐怖半径を離れてから3秒経過すると、侵蝕度は毎秒10ptの速度で低下する。
サバイバーが拘束されているロケットチェア付近24メートル範囲内では、侵蝕度の増加値が通常状態の0.7倍になる。
- 幻視
イース人は「アイヴィ」という名の身体を支配しており、自由に融合・分離することができる。
「アイヴィ」またはイース人の恐怖半径内にいる時、全サバイバーの視界範囲が縮小する。
イース人:イース人は「アイヴィ」の実体から離脱でき、単独で操作可能になる。
サバイバーは離脱していないイース人を見ることはできない。
イース人の恐怖半径は「アイヴィ」の半分であり、サバイバーの心拍音を引き起こさない。
イース人は素早く移動でき、木の板や窓を飛び越えることができるが、通常攻撃や操作は行えない。
形態変化/固有スキル(アクティブ能力)
- 意識転移
イース人が「アイヴィ」の実体から離脱し、操作対象に切り替わる。
イース人が離脱状態の間は操作対象を自由に切り替えることができる。
操作対象が「アイヴィ」の時、スキルを使用することでイース人を「アイヴィ」の実体に戻し、融合させることができる。
- 異族の正体
操作対象が「アイヴィ」、あるいはサバイバーに憑依していないイース人の時、スキルを使用すると短時間「古の面」を出現させる。
操作対象が憑依状態のイース人の時、スキルを長押しすることで位置を選択し、サバイバーに短時間「古の面」を表示する。
サバイバーが操作対象の15メートル範囲内で「古の面」を見た場合、現在の行動が中断され、侵蝕度が40pt増加する。
- 精神憑依
イース人はサバイバーに憑依できる。各サバイバーの憑依クールタイムは40秒。
憑依状態のイース人はサバイバーと共に移動し、そのサバイバーの輪郭を見ることができる。
また、サバイバーの足元にマークを生成し、サバイバーのカメラ方向を強制的に変更できる。
憑依成功後、憑依されたサバイバーの傍に侵蝕の破片が1つ生成される。
侵蝕の破片は生成されてから30秒間破壊不可。
侵蝕の破片:侵蝕の破片の10メートル範囲内にいるサバイバーがその影響を受け、侵蝕度が1秒ごとに9pt増加する。侵蝕の破片は5枚まで存在でき、上限を超えた場合は最初に生成された侵蝕の破片から破壊される。侵蝕の破片は生成から150秒経過すると自然消失する。
- 空間転送
「アイヴィ」は破壊されていない侵蝕の破片の位置まで瞬間移動することができる。侵蝕の破片の瞬間移動クールタイムはそれぞれ45秒。
- 憑依の渇望
各サバイバーの憑依クールタイムが30秒に減少。
- 侵蝕転送
「アイヴィ」が瞬間移動を行うと、使用した侵蝕の破片を中心に「古の面」の範囲効果を1回発動する。これにより、侵蝕の破片の影響範囲内にいるサバイバーは侵蝕度が40pt増加する。
衣装(スキン)一覧
UR |
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モルペウスの誘い |
この迷宮は、彼女が人間に共通する心理構造を探求するための箱庭だ。人々の夢の呟きに耳を傾け、彼らを象牙色の扉へと誘う。 |
SR |
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夢を植える者 |
当初の彼女は精神分析士として知られており、きちんとした作業着も白く清潔に保たれていた。そして何より重要なのは、誰も彼女の顔を覚えていなかったことだ。 |
初期衣装 | ボロい服 |
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初期衣装。すべてが自然に見える。 | 服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
関連タグ
IdentityV 第五人格 ハンター(IdentityV)
キャラストーリー
町中の人が知っていること。ローソン家には「背中が繋がった姉妹」がいる。
出生後まもなく彼女らは「すぐに死ぬだろう」と言われた。幸運なことに彼女らの両親は敬虔なる信仰をもっていた。
彼女らを決して諦めずに名前を授けた――アイヴィとイーディスと。
幼いアイヴィは覚えている。
家中の笑顔と喜びが沈黙に変わり、壁の外の「善意」が悪意の誘惑に変貌したことを。
周囲への拒絶とともに彼女の心には決意が芽生えたが、彼女の執拗さは彼女を理想の結果には導かなかった。
手術後6日目、傷口から酷く感染したことでイーディスが絶命。アイヴィにもいつ死んでもおかしくない障害が残った。
彼女は初めてイーディスの顔を見た——幼いアイヴィは大いなる不条理を感じていた。
イーディスの魂が離れていけば、彼女も死んでしまうと。
「新生」はいつも絶望した誰かのためにある。
アイヴィは海を渡り、新しい学校で過ごした数年間で、その素晴らしい学才を際立たせながら、よく似た運命をもつ友人に出会った。
精神医療の分野に没頭する友人と違って、アイヴィは魂の研究に異常な関心を寄せた。
魂と精神が的確に解釈され、測量かつ研究できるとしたら、これは飛躍的な究極の知識になる。
アイヴィの心の底の穴を埋めてくれるかもしれない。
彼女の執着心に感動したのか、友人は最初の理解を示さない態度をがらりと変えて、徐々に彼女を応援し始めた。さらに精神研究の観点から薬理学のサポートもしてくれたのだ。
アイヴィは研究を深めていくうちに、自身が間欠的な記憶障害を患っていることに気付き、時には怪しく感じる夢をみることもあった。
だがこれは悪いことばかりでもなく、彼女は時間の垣根を越えて、遠い昔のどこかのある瞬間からひょいと「現在」まで移動できるような感覚を体験できた。
まるで遠い昔の地球に繁栄していた多くの巨大な植物群も、水の中も鉱石も、ついさっきまですぐ側にあったかのように。
残念なことにこういった感覚は長く続かなかった。
学業を遂げた友人が離れていき、彼女のあの感覚も徐々に薄くなってしまった。
そして彼女はいくつかの文献の残りと一冊の日誌を受け取った。文献の内容が、自分のおかしな症状に完全なる説明をくれた。これらを記録した人は相当な専門知識を持つ者らしい。
だが行間から精神の異常を思わせる狂った言葉遣いが見られた——非常に古い存在で、異なる空間、時間の中を自由に通り抜け、魅了された人の脳と心を占有している。
アイヴィはこの弱い命の藁を必死に掴んでいた。
意識が明瞭になると、彼女は自身でも説明できない「何か」に変化していたことを知る。
3つの大きな目が不自然に眼窩にはまり、喉からも人間ならぬ粗野な言葉を発していたのだ。
だが彼女はこれを「贈り物」だと信じている……
次第にアイヴィは学校に姿を現さなくなった。
ひとりで部屋にこもっているのか、またははるか遠いところに行ってしまったのか。
彼女の行方を誰もしらない。