プロフィール
概要
本来の漢字表記は「月詠幾斗」。作中での表記は「イクト」。
小学生に告白する高校生……加えて猫耳であむがピンチの時に登場する。高所から登場はするが別に1輪の赤い薔薇を投げたりはしない。さながら、どっかのタキシード仮面である
エンブリオを探し求める猫耳美青年。高校生で、あむより5歳年上。……と言えば聞こえは良いが「幻の銀水晶」を求め夢遊病者の如く夜の街を徘徊するタキシード仮面とほぼ一緒である。
しゅごキャラはヨルと、バイオリンから生まれた真っ黒なたまご。
黒髪の猫っ毛で、あむ曰く睫毛が長い。
大抵は制服を着ているが、学校ではサボりの常習犯である。
バイオリンが弾くことができ、実父・或斗が愛用したバイオリンをよく持ち歩いている。
本性が掴めない性格だが、不器用で口下手な一面もあり周囲に誤解されることもしばしば。
あむ曰く「ズレたヤツ」「大きなネコ」。耳が敏感で低血圧。
キャラなり、キャラチェンジすると猫耳と尻尾が生える。そのため当初あむは「ネコミミコスプレヘンタイ男」と呼び、唯世には「ドロボウ猫」「不幸を運ぶ黒ネコ」、更に藤咲なでしこや天川司、二階堂悠にも「黒ネコさん」「黒ネコくん」等と呼ばれている。
キャラチェンジ時はほぼ何処でも難無く行動し、まさに猫のような身体能力を見せる。
また巨大な実体の無い猫の手を操り相手を撹乱する技・「ネコだまし」を使用することも可能である。
当初からキャラなりし、「ブラックリンクス」となることができた。
幼い頃に或斗が失踪したことで母・奏子も倒れるなど不幸続きの境遇に対する周囲の哀れみの視線や、自分達一家を縛り付ける星名家(イースター社)に対する憤り、そしてプレッシャーに苛まれ続けた経験から「自由になりたい」という強い気持ちが心の奥底に芽生える。
その後、司と共に行ったヨーロッパで抱え込んでいた悲しみや苦しみを彼に吐露したことがきっかけでヨルが生まれた。
あむが持つ「ハンプティ・ロック」と対になる「ダンプティ・キー」を持っている。
過去に彼が辺里家に出向き「借りた」ものであるが、イクトがその後返そうとした際に、唯世の母・瑞恵がそれを彼に叩き返した為、その事を知らされなかった唯世はイクトが盗んだと思っていた。
イースター社と契約を結び、エンブリオを探している事から実質的にはあむの敵に当たる存在であり、出会った当初はあむのしゅごたまや「ハンプティ・ロック」を狙っていたが、現在は時たま協力するようになった。
或斗が約束を破り失踪したことへの償いとしてイースター社に縛り付けられている。
音楽の道(バイオリニスト)へ進む夢を捨て切れない自分を「ガキ」と評しており、また義父・一臣に囲われている現状や、それに逆らえない自身に失望した発言もしばしば見受けられる。
イクトも一臣も嫌っており(ただ、本人曰く「血が繋がってないだけ義父の方がまだマシ」とのこと)、また一臣に逆らえない奏子には裏切られたと感じている。一臣を「専務さん」と他人行儀に呼び、家にはあまり帰らずよく姿を消す。
幼い頃は唯世の心優しき兄と言った感じだったが、現在は彼を「お子様キング」と呼んでからかっている。
司のことは少し胡散臭く思っていて、また猫好きの彼に構われるのは鬱陶しがっている模様。しかし幼少の頃の初対面時に置いて、司には周囲の大人とはどこか「違う」という事も感じ取っており、彼には一目置いているためか唯一イクトが振り回される存在でもある。
今まで特に意識する女性はいなかったが、歌唄曰く「あむほどイクトが気に掛けた女の子はいない」。これまでからかいとも本音とも取れる言動が多く、その本心が見えなかったため、一度目は告白しても信用されなかった。
一方で歌唄に好意を寄せられてはいるが、彼女は実妹である為、イクト自身は歌唄を恋愛対象として捉えられない様子。
一臣にバイオリンを取り上げられ、「ブラックダイヤモンズ」のバイオリニストとして×たま狩りに協力するよう強制されていた。
ブラックダイヤモンズ計画失敗の後は、一臣に取り上げられたバイオリンを盗み、イースター社を飛び出し、ヨルによりあむの家に連れて来られた。その後3日間あむの家族に内緒で彼女の部屋に居候していたが、みどり(あむの母)に発見される。
イースター社の捜索の手が日奈森家の近所にまで及んでいた為、あむ達を巻き込み危険な目に遭わせることを恐れ、わざと唯世を傷付ける発言をしてあむを怒らせ自らを突き放させた。その後は一臣の部下によってイースター社に連れ戻され、バイオリンから生まれた真っ黒なたまごとキャラなり「デスレーベル」となりエンブリオを誘い出す為の不本意な×たま集めを再び強要されていた。
「デスレーベル」は命を削る(アニメ版でその設定は語られない)キャラなりのためあむ達による救出が急がれ、電波塔の最上階に捕らえられた彼を救出すべくあむと唯世が到着するが、暗示により2人との戦闘状態に入ってしまう。その際見兼ねたあむにより「ハンプティ・ロック」が開錠、イクトの過去を見て「イクトの本当の願い」に気付いた彼女に抱きしめられ、暗示から解放される。そして新たにキャラなりし「セブンシーズトレジャー」となった。
イースター社との戦いを終えた後、奏子が一臣との婚姻届を届け出ず隠し持っていた事と、彼女が或斗と離婚していなかった事を知らされる。両親が未だに固い絆で結ばれていた事実を知ったイクトは、過去に或斗が世話になった楽団の見習いとして世界中を旅をしながら父親を探すことを決意し、あむに別れを告げた。出立の日、空港にてあむに公衆の面前で二度目の告白をし、(限りなく唇に近い頬に)キスをして「必ずオレに惚れさせてやるから」と宣言し旅立った。
余談
アニメ版でイクトを演じた中村悠一は自身のラジオ「スター"ラジ"オーシャン」にて、「基本的に自分が演じる役は声を張る、絶叫させられるものが多いが、『しゅごキャラ!』では非常に珍しいことに音響監督から『囁いて……囁いて……』『声は張らないで』と指示されていた」「同時期に別作品では声を張る役も多かったため、イクトの収録に行くといつも『待って、それ(そんな声張る演技)じゃなかったよね?』と毎回指摘されて正直辛かったですよね」と、本作の放送終了から約10年越しに収録の裏話を吐露していた。