演:小泉奈々
概要
台湾の炭坑の侯硐の近くの村で生まれた殺人鬼の少女。映画版では、「リー・リィー」。
体が小さいのにもかかわらず水沼美々子と同じような強い念力を持ち、他人にも化けることが可能である。
リリィの呪いの被害者の胃の中には共通して微量の炭が検出されている。
原作小説版ではある程度喋っていたが、映画版ではあまり喋っていない。
壮絶な過去
7~8歳の陰気な子供であったリリィは、村の子ども達からいじめの標的にされていた。
ある時、村に井戸水を媒介とする伝染病が流行った際、リリィは村人達の死を予告するようになり、彼女に予告された村人は伝染病により次々に死んでいく(野添孝子は「リリィは元々呪い殺す能力はなく、人の死期が見えるだけだったのではないか?」と推論している)。
村人はそれをリリィによる呪いと勘違いし、彼女の口を針と糸で縫いつけ炭坑に封印してしまう。
リリィは炭坑の中で 約50日間もがき続けて苦しみながら死んだ……。
その直後に村人達宛に受け取り人の筆跡で死を予告する手紙が出回り、手紙を読まなかったガオ・スウメイを除いて村は全滅した。
本編の動向
奥村杏子と桜井尚人の前に口元を糸で縫い合わせた少女の姿で現れ、坑道に乗り込んできた杏子を捕らえて、尚人を太い針で刺したり、切りかかったりして襲い掛かった。
その後、二人を電波塔まで追いかけ回した末、杏子の身代わりとなった尚人を殺害し、どこかへ連れて行ってしまった……。その後の行方は不明。
美々子との関連はあまり語られなかったが、映画版ではリリィの呪いがその後に死んだ美々子と共鳴し、それが美々子が殺人鬼になるきっかけを作ったと思われる。